魂論とは? わかりやすく解説

魂論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:59 UTC 版)

プラトン」の記事における「魂論」の解説

プラトン思想を語る上では、「イデア」と並んで「魂」プシュケー)が欠かせない要素観点となっている。そして、両者は密接不可分に関連している。 初期の『ソクラテスの弁明』『クリトン』『プロタゴラス』『ゴルギアス』等においても既に、「魂を善くすること」や、死後の「魂」行き先としての冥府などについて言及されていたが、第一回シケリア旅行においてピュタゴラス派交流持った後の、『メノン』以降作品では、本格的に「魂」プシュケー)が「イデア」と並んで話の中心占め、その性格詳細語られていくようになっていく。 『メノン』においては、「(不死の)魂の想起」(アナムネーシス)がはじめて言及され、「学ぶことは、想起すること」という命題提示される中期『パイドン』においては、「魂の不死」について、問答が行われる。 『国家』においては理知気概欲望から成る魂の三分説」が説かれ末尾では「エルの物語」が語られる。『パイドロスにおいては「魂」がかつて神々と共に天球駆け、その外側の「イデア」を観想していた物語語られる後期末の『法律』第10巻では、「魂」こそが運動の原因であり、諸天体は神々の「最善の魂」によって動かされていることなどが述べられるこのようにプラトン思想においては「魂」概念は「善」や「イデア」と対になり、その思想根幹支え役割果たしている。 なお、アリストテレスも、『霊魂論』において、「魂」について考察しているが、こちらは感覚思考機能司るものとして、今日で言うところの脳科学神経科学的な趣きが強い考察となっている。

※この「魂論」の解説は、「プラトン」の解説の一部です。
「魂論」を含む「プラトン」の記事については、「プラトン」の概要を参照ください。

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