高トリグリセリド血症
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高トリグリセリド血症(高TG血症)とは、血液中に中性脂肪(トリグリセリド)が多く存在する(150 mg/dL 以上)タイプの脂質異常症である。1997年の国民栄養調査では、日本人の男45%、女33%が該当する。内臓脂肪型肥満の人に多い。 一時期(米国ATP-IIのころ)、その心血管疾患との関連が疑問視されたが、やはり関連はあると考える人が多い。RLP-C (Remnant-like lipoprotein particles-cholesterol) の高TG血症における動脈硬化発症への関与が示唆されている。
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高トリグリセリド血症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 15:34 UTC 版)
高トリグリセリド血症(高TG血症)/英: HypertriglyceridemiaはTG<150mg/dlを治療目的とする。高LDL血症(高LDLコレステロール血症)と合併した場合は高LDL血症を治療することが多い。しかしTG≧500mg/dlの場合は急性膵炎防止のため高TG血症から治療することもある。高TG血症の治療はフィブラート(英: Fibrate)がよく用いられる。フィブラートには善玉コレステロール(高比重リポタンパク、英: HDL-C)を増加させる作用もある。肝障害、横紋筋融解症のリスクがあり、そのリスクは腎機能障害時に増悪する。また胆汁へのコレステロールが排出を促すため、胆石症を起こすことがあり、既往がある場合は注意が必要である。またSU剤やワーファリンとの相互作用も知られている。フェノフィブラート(英: Fenofibrate、リピディル、トライコアなど)とベザフィブラート(英: Bezafibrate、ベサトールSR、ベザリップなど)が知られている。フェノフィブラートは尿酸低下作用もあるが、一過性の肝機能障害を起こしやすく、肝障害のある患者では避けられる傾向がある。その他ニコチン酸、パンテチンも用いられることがある。 フィブラートとスタチンの併用は横紋筋融解症のリスクが高く、腎機能障害時は禁忌となる。フィブラートは耐糖能異常改善作用があるため糖尿病の治療に応用されることもある。
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