脂質異常症に由来する疾患
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 21:22 UTC 版)
「脂質異常症」の記事における「脂質異常症に由来する疾患」の解説
動脈硬化症 自覚症状はない場合が多いが、血管壁に徐々にコレステロールが蓄積され動脈硬化症が進行することで血液の流れが悪くなる。特に頭蓋内の血管がつまり、脳の一部が死滅する脳梗塞や、心臓の冠動脈の血管が詰まる心筋梗塞になりやすい。高血圧、糖尿病、肥満とともに「死の四重奏」と俗称され、現在はメタボリック症候群といわれる。 膵炎 膵臓の病気。大量飲酒者では高トリグリセリド血症(高TG血症)をきたし易く、よく発症する。また、リポタンパク質の一種のキロミクロンが著しく上昇するリポタンパク質リパーゼ (LPL) 欠損症では、膵炎をきたし易い。乳児で乳を飲んだあと腹痛をきたすなどの場合、中鎖脂肪酸 (MCT) を主体とした治療用ミルクを必要とする。妊娠中に発症した場合、血液浄化療法によるキロミクロンの除去や中心静脈栄養による厳密な脂肪制限を必要とする場合もある。
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