騎手に対する制裁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:52 UTC 版)
「2014年の日本競馬」の記事における「騎手に対する制裁」の解説
2度目の体重調整失敗で加重制裁 騎手の原田敬伍(栗東)は2月2日の京都競馬第1競走に51kgで騎乗予定だったが、体重調整に失敗したため騎手変更となった。原田は2013年6月8日の阪神競馬でもサウナで熱中症を発症して体重調整に失敗し騎手変更になったことで2日間の騎乗停止処分を受けており、2度目であることを重く見たJRAは原田に対し加重制裁を加算し、2月3日から3月4日まで30日間の騎乗停止処分を科した。 原田は2013年に、騎乗前日の調整ルーム内で携帯電話を使用してツイッターを操作し、外部へ返信していたことでも30日間の騎乗停止処分を受けていた。 その後、原田は騎手免許の取消申請を行い、JRAは4月24日付で騎手免許を取り消した。取消理由についてJRAは「一身上の都合」としている。 また短期免許で騎乗しているリチャード・エノン(オーストラリア・障害)は、4月26日の福島競馬第5競走に60kgで騎乗予定だったが、体重調整に失敗したため60.5kgで騎乗した。エノンは4月12日の福島競馬第4競走でも体重調整に失敗し、脱水症状を起こして騎手変更になった上、4月19日から開催日2日間の騎乗停止の制裁を受けており、JRAは今回の負担重量変更の件を受け、4月27日から5月26日まで30日間(開催日9日)の騎乗停止処分を科した。 騎手にふさわしくない非行 JRAは2月27日、騎手の山崎亮誠(美浦)について「日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号(競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者)」を理由として、同日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止にしたと発表。非行の具体的な内容は明らかにされていない。その後、山崎は騎手免許の取消申請を行い、JRAは3月19日付で騎手免許を取り消した。 またJRAは11月12日、騎手の吉田隼人(美浦)が7月30日午後9時頃、札幌市内で知人に対して暴力行為を働き、11月10日に札幌簡易裁判所において罰金刑を受けたことを公表すると同時に「重大な非行があったものと認められる」として、11月12日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止にしたと発表。その後、JRAは11月26日に裁定委員会を開き、「日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号(競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者)」を理由として、吉田を11月12日から12月11日まで1ヶ月の騎乗停止処分とした。 ブーツを脱いで騎乗 11月15日の東京競馬第6競走に騎乗したピエールシャルル・ブドー( フランス)は、直前の予備検量で負担重量(55kg)を100g超過したため、ブーツを脱ぎストッキングだけの状態で騎乗した。この件についてJRAはレース後、「装具の注意義務を怠った」との理由で戒告処分とした。ただし、JRAでは騎手がブーツを履かずに騎乗することを想定していなかったため、規則として明文化はしていない。
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