駆け込み乗車の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 08:58 UTC 版)
「駆け込み乗車」の記事における「駆け込み乗車の問題点」の解説
所定の発車時刻、到着時刻から遅れる原因になり、公共交通機関の円滑な運行の妨害になる。 扉に挟まれる可能性が高く、万一の場合、怪我をする原因になる。圧縮空気や電磁石で駆動している扉の圧力は大きく、挟まれること自体が危険である。薄着で腕などを挟まれると痣になる位の力がかかる。 扉に身体・衣服・所持品の一部が挟まった場合に、乗務員がそれに気づかずに発車させてしまうことがある。このとき車両の外側から挟まっている場合、発車した車両に引きずられて怪我をしたり、最悪の場合は死亡事故につながる可能性もありうる。1978年の阪急電鉄十三駅扉挟み死亡事故や1995年の三島駅乗客転落事故、2007年の山手線ベビーカー引きずり事故などは、その代表例といえる。 駆け込んだ時、勢い余って扉に衝突した場合、タンコブができたり、場合によっては扉を壊す危険性もある。 駆け込んだ時に、他の乗客と接触したり、衝突したりする危険性がある。 そもそも、ホームや駅の階段などを走る事になるため、転倒や衝突の原因となり、危険である。 物(特に傘)をドアに挟んだまま発車してしまい、飛び出た部分が対向列車やホームの乗客に接触してしまう恐れがある。 財布や携帯電話などの所持品を落としたり、紛失したりする原因にもなりうる。 なお、一部の鉄道事業者では、駆け込み乗車防止のため発車(ドアを閉める)前に大音量のベルやチャイム・メロディを鳴らしているが、これがかえって駆け込み誘発の原因となっている可能性も指摘されており、東日本旅客鉄道(JR東日本)では、意図的にメロディの鳴らし方を変更するなどの実験も行っている。
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