香辛料と飲み物の風味付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 09:53 UTC 版)
「スマック (植物)」の記事における「香辛料と飲み物の風味付け」の解説
スンマーク・シバーガイン(Rhus coriaria)の果実 (核果)は、赤みがかった紫色の粉末状にして、中東料理においてサラダや肉にレモンのような味のする酸味を加えるための香辛料として使われる。「赤ジソふりかけ」「梅干し」のような風味であると言われる。アラブ料理では、フムスやタシのようなメゼの彩りと風味付けに使われる。レバントではサラダに加えられるだけでなく、ムサッハンというパレスチナ料理の主な材料の一つとなる。アフガニスタン、アルメニア、バングラデシュ、インド、イラン、ユダヤ、イスラエル、クルド、パキスタンの料理では、スマックは米やケバブに加えて使う。アゼルバイジャン、中央アジア、ヨルダン、トルコの料理では、サラダやケバブ、ラフマジュンに使われる。スンマーク・シバーガイン、あるいは単にスンマーク(Rhus coriaria)はミックススパイスのザアタルに使われている。 北アメリカでは、スムーズ・スマック (R. glabra) や、スタグホーン・スマック(R. typhina) は、「スマケード」、「インディアン・レモネード」や「ルース・ジュース」と呼ばれる飲み物を作るためにしばしば使われる。この飲み物は核果を冷水に浸し、こすってエキスを抽出し、綿布で液体を漉し、甘みを加えることで出来上がる。ネイティブ・アメリカンもまた、伝統的な喫煙用の混合物に、たばこと組み合わせてスムーズ・スマックやスタグホーン・スマックの核果や葉を加えて使用している。
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