香港暴動とは? わかりやすく解説

六七暴動

(香港暴動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/09 07:45 UTC 版)

対峙するデモ隊と香港警察 (1967年)

六七暴動(ろくななぼうどう)あるいは、1967年香港左派暴動英語: Hong Kong 1967 leftist riots)とは、文化大革命の影響を受けた香港左翼が、当時のイギリス系香港政府(植民地総督政庁)に対して起こした暴動である[1]。1967年5月6日に始まり、同年12月に終わった六七暴動は、労働者の運動として始まったが、市民への爆弾攻撃などの赤色テロに発展した。

事件の間、イギリス王立香港警察は休暇をキャンセルして待機し、何度も左翼のデモ隊と衝突して、彼らを分散させ、弾圧し、逮捕した。この事件では、1,936人が起訴され、832人が負傷(うち警察官212人)、51人が死亡(警察官5人が事件で死亡、香港国境警察5人と中華人民共和国の共産党民兵1人が国境での衝突で死亡、左翼デモ隊約20人が死亡、市民7人が爆弾テロで死亡[2]。また、ラジオ司会者の林彬英語版が焼死)[3]。死亡人数は1956年の双十暴動に次ぐ規模となった。

中国大陸では文化大革命の真っ只中で、英国の中国駐在連絡事務所も紅衛兵に破壊され、上海の英国委員会事務所も襲撃され閉鎖された。商業電台英語版(香港商業ラジオ)の番組司会者だった林彬英語版は、自分の番組で左翼の暴力的な行動を批判したところ、その数日後に彼と彼のいとこは投げつけられたガソリン弾によって焼死。これは暴動の象徴的な出来事とされた[4][5]

関連書籍 (すべて中国語)

  • 《香港六七暴動內情》(張家偉著)
  • 《香港六七暴動始末—解讀吳荻舟》(程翔著)
  • 《六七暴動秘辛》
  • 《香港左派鬥爭史》(周奕著)
  • 《六七暴動:香港戰後歷史的分水嶺》(張家偉著)
  • 《火樹飛花》(屈穎妍著)
  • 《傷城記》(張家偉著)
  • 《Hong Kong's Watershed The 1967 Riots》(張家偉著)

関連項目

出典

  1. ^ 圖說往昔 六七暴動:時局混亂”. 2011年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月16日閲覧。
  2. ^ 黃綺文、黃兆勳、鄭漢佳、唐德明、張雲、周雲英、文圖業が爆弾死
  3. ^ 由1967開始 第1集 第二部分 - 六七暴動 アーカイブ 2020年11月28日 - ウェイバックマシン 電視廣播有限公司
  4. ^ 香港六七暴動勾起痛苦回憶和新爭議 アーカイブ 2016年4月30日 - ウェイバックマシン, 美國之音, 14.05.2010
  5. ^ 李鵬飛揭中國封殺香港新聞自由內幕 アーカイブ 2014年10月6日 - ウェイバックマシン, 新台灣新聞周刊, 2004-06-02

香港暴動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:07 UTC 版)

清仏戦争」の記事における「香港暴動」の解説

反仏感情イギリス領香港飛び火1884年9月馬江海戦損傷受けたフランス艦艇修理拒絶するストライキ発生修理工達のストライキ月末には解散させられたものの、湾内労働補助するさまざまな業種ストライキ継続したので正常に修理行え状況にはなかった。英政府鎮圧を行う中、労働者警官射殺されたため。10月3日深刻な暴動へと発展した英政府広東省役人達が背後暴動指揮したではないか疑っていたという。

※この「香港暴動」の解説は、「清仏戦争」の解説の一部です。
「香港暴動」を含む「清仏戦争」の記事については、「清仏戦争」の概要を参照ください。

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