食料雑貨店開業(1820-1857)
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「ジョニー・ウォーカー」の記事における「食料雑貨店開業(1820-1857)」の解説
創業者ジョン・ウォーカー(John Walker)は、1805年にスコットランドのキルマーノックの町で生まれた。1819年に農場経営者である父親を亡くし、運営が困難となった農場を売却したウォーカー家は、その資金で翌1820年に食料雑貨店をキルマーノックの大通りに開いた。これがジョンウォーカー&サンズ社(John Walker & Sons)の創業とされ、当時15歳のジョンは家族の大黒柱として店を切り盛りした。1823年に酒税が引き下げられ、この機会を掴んだジョンは様々なアルコール飲料を販売して大きな利益を上げた。1825年以降になるとウイスキー販売を事業の中心にするようになり、ジョン自身も蒸留所を開設した。やがて品質の安定を重視したジョンは、他の蒸留所のモルト原酒も取り寄せてヴァッティングしたものを自家ブランドスコッチウイスキーの成形にし、これはウォーカーズ・キルマーノック(Walker's Kilmarnock Whisky)と名付けられて一定の知名度を獲得した。ジョンは1857年に死去し、息子のアレクサンダーが事業を引き継いだ。 「ジョン・ウォーカーはウイスキー製造の礎を築いたが、それを世界的なブランドにまで高めたのは息子のアレクサンダーと孫のアレクサンダー2世の功績である。ジョンはウイスキー製造と並行して様々な酒類をも取り扱っていた。アレクサンダーは小売販売をやめて自家製造と卸売業に専念すべきだと父親を説得した。ジョン時代のウイスキー製造事業は会社利益の8%を占めるに過ぎなかったが、アレクサンダー時代には会社が急成長する中で利益の90%以上を稼ぎ出す様になった。」(引用:Giles MacDonogh)
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