食料補給編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 16:10 UTC 版)
「ゴラグロスとガウェイン」の記事における「食料補給編」の解説
(27~221行) 巡礼中のアーサー王の一行は、 「ある城市」のあたりで食糧が尽きかけ、アーサーは代金で物資をまかなうようにケイ卿を使者に出す。ところが空腹のケイは、小人(duergh)が料理する丸鳥の串焼きを見るや、これをもぎとる。奥から出てきた厳粛たる紳士にたしなめられても、「おまえの脅しなんざぁ、ケーキにも値せぬわ」とほざいたので、拳骨を喰らって床に叩きのめされ、散々な目で帰ってくる。(40-118行) 代わってガウェインが交渉に行かされ、「市民の言い値で物資を売っていただきたい」と、礼儀正しく支援を請う。が、城主は、売ることはできないと言う。ガウェインは、見上げたもので、「それがあなたの貴方の意志ならばしかたありませんな、」と言う。しかし城主は、「そうではない、領民になんなりと(申し付けて)かまわない、と言っておるのだ。もし売りつけたなどと人に知れたらとんだ恥さらしだ。内臓抉りの刑(drawn)に値するというものだ」と説明した。 そしてアーサー一行は、たいそうな饗応を受けた。この城主はアーサーの縁戚だということで、当地の人や物が、ご自分のもののごとき使っていくれていいと言った。また、有事の際は、三万の兵を武装させて遣わすとも言った。4日のもてなしの後、アーサーたちはパン(wastell)やワインなど充分な飲食料を補給されて、巡礼の旅を再開した。
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