革新自由連合とは? わかりやすく解説

革新自由連合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/22 03:52 UTC 版)

日本政党
革新自由連合
代表 中山千夏
成立年月日 1977年
政治的思想・立場 中道
革新リベラル
護憲
テンプレートを表示

革新自由連合(かくしんじゆうれんごう)とは、1977年の第11回参議院議員通常選挙を前に、永六輔田原総一朗など、非自民護憲の「革新」的で「自由主義」的な知識人文化人タレントが結成した政党。略称「革自連」(かくじれん)。

概要

代表は中山千夏1977年の第11回参議院議員選挙では鈴木武樹俵萌子ばばこういち中村武志らを擁立するも当選者は横山ノックのみ、1980年第12回参議院議員通常選挙では中山千夏を当選させたのみで、それ以上党勢は伸びなかった。選挙に立候補しなかった関係者としては田原総一朗などがいた。地方選挙では東京都議会議員選挙などに候補者を擁立したが、当選者を出すには至らなかった。

中山は当選後、社会党都本部推薦で当選していた元東京都知事美濃部亮吉と、元大津市長山田耕三郎(後に連合参議院代表)と共に院内会派一の会」を結成、代表に就任した。第二院クラブへの吸収合併の打診もあり、当初は青島幸男らとの対立から拒否するも、後に統一会派「無党派クラブ」を結成している(代表は美濃部)。

全国区制が廃止され厳正拘束名簿式比例代表制が採用された1983年第13回参議院議員通常選挙を前にして路線や名簿順位をめぐって対立が生じ(主だった理由は、中山が当選後に盟友の矢崎泰久との間で交わしていた、『1983年の参議院選挙で当選させる』という約束を盾に、彼の名簿1位以外は認められないと強硬に主張したこと)、青島幸男横山ノック八代英太が離脱、さらには双方の和解に腐心していた秦豊が和解は無理と判断して離脱したことから、事実上空中分解してしまう(もっとも「無党派クラブ」自体は存続)。そのため比例代表選挙の名簿団体として無党派市民連合を結成。永六輔、矢崎泰久、岩城宏之長谷川きよしらを立てて戦うも、無党派市民連合は議席を得ることができずに終わった。

なお、青島幸男は名簿団体第二院クラブを、八代英太は福祉党を結成。八代は選挙に比例名簿1位で当選。第二院クラブは野坂昭如を名簿1位当選させている。横山ノックは民社党推薦で大阪府選挙区に立候補、当選を果たした(非改選の秦豊も民社党に移籍している)。

山本七平は著書「人望の研究」(祥伝社)で「空中分解」の経緯について詳しく触れているが、その中で「この人たちは参院選の高得票者揃いなのだから皆『人気』はあったのだろうが、その中に誰一人として党をまとめるだけの『人望』を持った人はいなかったようである」と述べている。

主なメンバー

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 大橋巨泉『ゲバゲバ70年!』p.370-372

革新自由連合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 00:56 UTC 版)

千代丸健二」の記事における「革新自由連合」の解説

1977年参院選前に永六輔田原総一朗など、非自民護憲の「革新」的な知識人文化人タレント結成した革新自由連合に参加。代表は中山千夏1977年選挙では鈴木武樹俵萌子ばばこういちらを擁立同年福岡選挙区にて参議院選に出馬公約は「警察官初めとして全ての公務員にも労働組合を!」「ILO批准をすることによって、公務員にも組合結成認めること、消費者の権利充分に守ること、金融機関への厳し規制をせよ」「消費者保護法の充実であった

※この「革新自由連合」の解説は、「千代丸健二」の解説の一部です。
「革新自由連合」を含む「千代丸健二」の記事については、「千代丸健二」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「革新自由連合」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「革新自由連合」の関連用語

革新自由連合のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



革新自由連合のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの革新自由連合 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの千代丸健二 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS