青変菌とは? わかりやすく解説

青変菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 05:38 UTC 版)

マツ材線虫病」の記事における「青変菌」の解説

青変菌(英名:blue stain fungi)は名前の通り木材青く変色させることで知られる菌類でCeratocystis属、Grosmannia属、Ophiostoma属など複数の属に跨って知られるマツ枯れによる枯死木を伐採する切り口青く変色していることが多くかつては青変菌がマツ枯れの主原因ではないかとも言われていたこともある。日本では青変菌は木材経済的価値を落とすとして有名だが、世界的にみると欧米ニレ属樹木壊滅的被害出し続けているニレ立枯病(オランダニレ病)を引き起こすOphiostoma ulmiやアメリカナラ類のoak wilt病(和名未定)を引き起こすCeratocystis fagacearum、アメリカ西部キクイムシ一種(Dendroctonus ponderosae)が引き起こすコントルタマツ(Pinus contorta)の病気どのように病原性の強いものも複数知られる。しかしマツ枯れ場合マツ枯死してから青変菌が増殖することなどから主たる原因ではないとされた。マツ枯れ材に青変菌が見られるのは主にカミキリムシキクイムシが体に付けて持ち込むからだという。 青変菌の繁殖した樹木切断面マツ枯れ枯死木もこのようになることが多い 世界的に有名なニレ立枯病(オランダニレ病) アメリカoak wilt病(和名未定キクイムシと青変菌により枯死した大量コントルタマツ. アメリカ・コロラド州

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青変菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 14:23 UTC 版)

ニレ立枯病」の記事における「青変菌」の解説

本病の原因となるOphiostoma属菌次の3種知られる。 Ophiostoma ulmi – この中では最も早く1910年ヨーロッパで確認され種類である。輸入材に紛れ込んで1930年頃にはアメリカ侵入した。 O. himal-ulmi – ヒマラヤ地域原産U. wallichianaから分離され種。 O. novo-ulmi – この中では最も強毒性の種で1940年代ヨーロッパとアメリカ確認された。1960年代から猛威をふるい多くニレ枯死させている 強毒性猛威をふるうO. novo-ulmiの原産地分かっていないが、おそらく中国であるとみられている。1986年調査ではその証拠を見つけられなかったが、媒介者キクイムシはよく見られた。 近年、これらの病原菌北海道普通に見られることが明らかになった。日本産O. novo-ulmiはO. novo-ulmi ssp. americana呼ばれるアメリカ系統である。日本ではこれらによる大量枯死報告されていないが、人工接種試験ではハルニレオヒョウケヤキニレ科ケヤキ属苗木道管侵すことが確認されている。

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