電話、電気式の音声通信の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:21 UTC 版)
「電話の歴史」の記事における「電話、電気式の音声通信の登場」の解説
上述のように19世紀なかばに電信が実用化、急激に普及し、世の中の通信方法に一種の革命が進行してゆく時代に、電話の発明が行われてゆくことになった。 なお英語圏では、ことさら米国のベルの成果だけを強調し、他の国の成果を意図的に無視した時代が長かったが、実際にはイタリア人による発明のほうが先行した。 電話の初期の歴史に関与した人は多いが、その中でも現在よく知られているのは、アントニオ・メウッチ、イライシャ・グレイ、アレクサンダー・グラハム・ベル、トーマス・エジソンである。 発明の先発/後発という点では、イタリアのほうが先であったが、米国のベルの電話機の特許から派生させる形で様々な機器や機能に関する特許が成立してゆき、こちらのほうがその後の電話技術に大きな影響を与えた。 「電話訴訟」も参照 アントニオ・メウッチ。イタリアの発明家で、1854年にほぼ電話と呼んでよい装置を実現した。 ヨハン・フィリップ・ライス。ドイツの発明家で、1860年にライス式電話(英語版)と呼ばれる電話を発明。 アレクサンダー・グラハム・ベル。スコットランド出身・米国の発明家で、米国における最初の電話機の特許を1876年に取得。 イライシャ・グレイ。1876年にウォーター・マイクロフォン(英語版)を用いた電話を開発。 ティヴァダル・プシュカーシュ(英語版)。ハンガリーの電話機の発明家のひとりで、1876年に電話回線を交換する方式を提唱・発明。 トーマス・エジソン。カーボン・マイクロフォンを発明し、電話の音声信号の強化に貢献。 アントニオ・メウッチの電話機 ヨハン・フィリップ・ライスの電話機 フランスのGower電話(1912年のもの)。パリの博物館所蔵。 ベルの電話機(1876年に公開)を後年、別の人が触っているところ
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