難航する実用審査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 03:23 UTC 版)
「天山 (航空機)」の記事における「難航する実用審査」の解説
昭和17年(1942年)2月20日にB6N1試作一号機が完成、直ちに試験飛行が開始されたものの、護の振動が激しい上に故障が多く、しかも大馬力故の強トルクにより離着陸滑走中に機首を左に振るという艦上機としては大きな問題点が発見されている。それでも完成から4ヵ月後の7月19日にB6N1試作一号機は海軍に引き渡され、実用試験が開始されている。 海軍の実用試験では排気管等の改修が行われた他、雷撃試験において超低空での高速雷撃時にプロペラ後流の影響で魚雷の海中突入角度が浅くなって海面で跳躍することが判明、魚雷懸吊架の改修と新型框板の開発で解決されている。昭和17年末から開始された離着艦試験では着艦制動索の切断が多発した。当初は九七式艦攻より重い上に着艦速度が高いことが原因と考えられていたが、調査の結果、着艦フックの形状不良が原因であることが判明している。また離陸滑走距離が長いことが問題視され、実用試験中だったRATOを搭載することが決定されている。
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