関東軍密約説とは? わかりやすく解説

関東軍密約説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 20:05 UTC 版)

シベリア抑留」の記事における「関東軍密約説」の解説

8月26日関東軍総司令部は「軍人満州生業家庭有するもの、希望者は、貴軍の経営協力させ、そのほか逐次内地帰還させてほしい。帰還まで極力貴軍の経営協力するよう使っていただきたい」という内容の「ワシレフスキー元帥ニ対スル報告」を作成した。 この報告書関東軍参謀草地貞吾述懐によると、草地関東軍総司令官山田乙三関東軍総参謀長秦彦三郎決定受けて作成しソ連側送付したものだという。また同日には「大陸方面二於テハ在留邦人武裝解除後ノ軍人ハ『ソ』聯 ノ庇護下二滿鮮二土著セシメテ生活ヲ營ム如ク『ソ』聯側二依賴スルヲ可トス」ことを記した關東軍方面停戰狀況二關スル實狀報告」が作成されソ連側送付された。ただし、これを作成したという大本営参謀朝枝繁春本人は、この文書偽造されたものである主張している。 なおこのソ連軍との停戦交渉時に日本側とソ連側との間で密約結ばれ日本側が捕虜抑留使役を自ら申し出たではないかという疑惑が、全国抑留補償協議会(全抑協)会長斎藤六郎近代史専門ノンフィクション作家保阪正康らによって主張されているが、ロシア側はそのような史料公開していない。またこの交渉同行した瀬島龍三は、停戦協定結んだヴァシレフスキーと秦には密約を結ぶ権限はなかったと反論している。

※この「関東軍密約説」の解説は、「シベリア抑留」の解説の一部です。
「関東軍密約説」を含む「シベリア抑留」の記事については、「シベリア抑留」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「関東軍密約説」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「関東軍密約説」の関連用語

関東軍密約説のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



関東軍密約説のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのシベリア抑留 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS