関東学生アメリカンフットボール連盟の処分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:08 UTC 版)
「日本大学フェニックス反則タックル問題」の記事における「関東学生アメリカンフットボール連盟の処分」の解説
5月10日、選手Aの対外試合禁止、日大指導者に厳重注意の暫定処分発表。 5月29日に緊急に都内で臨時理事会を開き、日大アメフト部の関係者の処分を決め、監督とコーチの選手Aへの指示否定の供述内容を虚偽と判断し、内田正人前監督とC前コーチを除名(永久追放)、ヘッドコーチを資格剥奪(登録の抹消)、選手Aと日大フェニックスに2018年度シーズン終了までの公式試合の出場資格停止の処分を決めた。 規律委員会の調査によると、日大アメフト部では内田前監督が復帰した2017年から雰囲気が変わり、「白いものも内田さんが黒といえば黒なんだ」というほど内田前監督は絶対的な権力を持つようになった。内田前監督は活躍しそうな選手をチーム全員の前で名指しして、「結果を出さなければ干すぞ」と圧力をかけ、精神的に追い込むような指導を日常的に行っていた、と規律委員会が指摘した。選手の間ではこういう指導を「はまる」と表現され、「はまった」選手が受けた精神的圧力は相当に重かったとみられる。また、規律委員会は反則行為の背景として、「内田前監督による行き過ぎた指導、それをおもんばかったコーチ、なにも言えなかったチームがあった」と結論づけていた。 ただし選手Aには、反省文をまとめて連盟に提出して、規律委員会との面談で再発の危険が払拭されたことが確認され、その後の連盟理事会で承認されること、日大フェニックスには、チームとして本件の原因究明を行い、実効性のある再発防止策を策定・実施して、抜本的なチーム改革と組織改革を行い、その内容をチーム改善報告書として連盟理事会に提出して、十分な改善が行われたことが検証委員会により確認され、その後の連盟理事会で承認されることを条件に、出場資格停止の処分は解除される。しかし、7月31日に開かれた臨時理事会で日大アメフト部の公式戦への出場資格停止処分を解除せず、2018年秋のリーグ戦に出場することが不可能になり、2019年度シーズンは下位リーグに自動的に降格することになった。
※この「関東学生アメリカンフットボール連盟の処分」の解説は、「日本大学フェニックス反則タックル問題」の解説の一部です。
「関東学生アメリカンフットボール連盟の処分」を含む「日本大学フェニックス反則タックル問題」の記事については、「日本大学フェニックス反則タックル問題」の概要を参照ください。
- 関東学生アメリカンフットボール連盟の処分のページへのリンク