閘門完成・老朽化と改良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 07:53 UTC 版)
1951年(昭和26年)2月16日に防潮堤工事が着工。財源確保の問題を抱えつつも、1954年(昭和29年)4月、庄下川下流部分に1,000トン級貨物船でも通過できる大規模閘門(第1閘門)が完成。1956年(昭和31年)3月にはO.P.+6 - 7m、幅5 - 9m、延長12.4kmにおよぶ防潮堤と水門3基・樋門1基も竣工し、1964年(昭和39年)度には第2閘門も完成した。 防潮堤は、建設中の1954年秋から台風による高潮に対し大きな威力を発揮したが、1960年(昭和35年)頃から地盤沈下が進行したため、その後2回に渡る嵩上げ工事を実施し、O.P.+7mを維持した。 また、閘門施設についても施設自体の地盤沈下や老朽化が目立ち始めたため、1986年(昭和61年)度より抜本的な改良工事が実施された。工事は旧閘門を使用しながら行なうため、2基ある閘門を1基ずつ造り替える方式が取られた。 1994年(平成6年)、改良された第2閘門が完成するが、7ヶ月後に阪神・淡路大震災が発生。旧第1閘門は被災し復旧に約1年を要したものの、耐震設計がなされた第2閘門は被害を免れ、地震直後より使用することが可能となった。その後、新第1閘門の完成を経て、2005年に集中コントロールセンター建設を含む全ての改良工事が完了した。
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