長音符に関わる諸事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 22:14 UTC 版)
五十音順: なし。 いろは順: なし。 片仮名「ー」の字形: 「引」の旁(縦書き)日本語の縦書き表記の中で長音を使う際には、90度回転させた形で表記する(歴史的な経緯からすると、まず縦書きの長音符が成立し、後にこれを90度回転させることにより横書きの「ー」が成立した)。日本語の中で縦書きと横書きで字形が変わる記号(約物)は、長音符以外にも、括弧類(「、{)リーダー(‥、…)、波ダッシュ(〜)などいくつもある。 英語の語末の-er, -or, -arなどに当たるものは、原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。ただし、慣用に応じて「ー」を省くことができる(後述) 英語の習慣に影響され、本来は長音符を用いなければならない場合にも省略して表記する事例がしばしば見られる(例:人名ユーリイまたはユーリー→ユーリ)。また、必ずしも原語の発音に忠実でない長音符の使い方が慣用的に定着していることもある(シュレースヴィヒ→シュレスヴィヒ。スタリングラート→スターリングラード)。 外国語の原語で長音になる部分には日本語でも長音符をあてがうのが原則であるが、しばしば誤った位置に挿入される(例:ドイツ語の人名エリーザベト→エリザベート、ウラジーミル→ウラジミール、インペラートル→インペラトール、カーブル→カブール)。 東スラヴ語群のカタカナ転写では、原語アクセント位置に長音符を用いる場合がある。しかし、西スラヴ語群では原則アクセント位置を表すために長音符は用いないという規則が岩波書店他の出版社の書物で採用されている(例:ロシア語→グロームかグロム。ポーランド語→必ずグロム。原語発音はどちらも同じグローム)。 非標準的な使用の様々な方法の一例として、音楽の歌詞では、ひとつのモーラが2つ以上の音符に当たるとき、2つめ以降の音符に長音符をつけることがある。 漢数字の「一」(壱、いち)は長音符と紛らわしいため、字幕などでしばしばルビが振られる。
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