長崎大水害の被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 08:55 UTC 版)
1982年(昭和57年)7月23日の長崎大水害では浸水や停電の被害を受けた。 夕刻からの集中豪雨で園内が浸水し、周囲より低地にある本館1階も午後7時40分頃に浸水。屋外池では錦鯉などが流失した。午後8時頃には停電し、直後に本館1階の水位が1.2mに達した。1階・電気室の自家発電機も冠水で24時間後まで稼働不能となり、水系循環が停止して水槽で飼育中の魚類が多数死亡した。1階・水産科学展示室でも展示品が水没、散乱した。1階・ペンギン室にも排水逆流による浸水が生じ、ペンギンたちは暗闇の中濁水を泳いでいた。真夏の長時間に渡る停電により室温は上昇し、コウテイペンギンなど極地性ペンギンの健康への影響が懸念されたが、国道34号や長崎バイパスの不通で長崎市街方面との交通が途絶した中、諫早方面の隣町で確保した角氷を手押し車でリレーするなどして運び込ぶことで凌いだ。 7月24日には水が引いたものの、園内および本館内に残された膨大な泥土の除去作業に追われ、7月31日まで臨時休館した。水族館駐車場の一部が復旧作業用の資材置場として利用された。長崎バイパスは8月3日に、国道34号は8月20日に復旧した。8月中の入場者数は過去3年間平均の31%に落ち込んだ。
※この「長崎大水害の被害」の解説は、「長崎水族館」の解説の一部です。
「長崎大水害の被害」を含む「長崎水族館」の記事については、「長崎水族館」の概要を参照ください。
- 長崎大水害の被害のページへのリンク