鑑定と再鑑定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:32 UTC 版)
「シドニー・レスリー・グッドウィン」の記事における「鑑定と再鑑定」の解説
アメリカの放送局PBSは、テレビの連続番組『死者の秘密』(en:Secrets of the Dead) において、初めはフィンランド人で事故当時13ヶ月の男児、エイノ・パヌラ(en:Eino Viljami Panula)であると、3本の歯と風化した骨片から抽出したDNAに基づいて鑑定した。しかし、カナダのレイクヘッド大学(en:Lakehead University)の研究者たちが、ミトコンドリアDNAの分子配列での鑑定法を発見し、「身元不明児」とパヌラ一族のDNA分子配列が一致しないことが判明した。DNAは発掘した遺体から抽出され、当時生存していたシドニーの母方の縁者の協力で再鑑定された。そして、「身元不明児」はシドニー・レスリー・グッドウィンであると、2007年7月30日に結果が報道された。 シドニーは、タイタニック号の事故で死亡した多くの子供たちの象徴的存在となった。なお、2002年には彼が履いていた靴1足が、事故当時にタイタニック号の犠牲者の遺体や着衣の警備に当たっていたハリファックスの警察官の子孫により当地の大西洋海運博物館(en:Maritime Museum of the Atlantic)に寄贈されている。
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