鎌ヶ谷観光バスとは? わかりやすく解説

鎌ヶ谷観光バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/30 16:09 UTC 版)

鎌ヶ谷観光バス有限会社
Kamagaya Kanko Bus Co., Ltd.
貸切車(いすゞ・ガーラSHD
種類 特例有限会社
本社所在地 日本
273-0131
千葉県鎌ケ谷市軽井沢字落山2007番地[1][2]
設立 1976年昭和51年)10月
(鎌ヶ谷中古車センター有限会社)[1]
業種 陸運業
法人番号 8040002037731
事業内容
資本金 4,800万円[1]
メインバンク
外部リンク www.kamagayakanko-bus.co.jp/index.html
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鎌ヶ谷観光バス有限会社(かまがやかんこうバス、: Kamagaya Kanko Bus Co., Ltd.)は、千葉県鎌ケ谷市本社を置くバス事業者[1]。本業である貸切バス事業のほか、乗合バス事業および特定バス事業、旅行業を営む[1]

商号の表記は「ヶ」が小さい「鎌谷観光バス」が正式名称[1][2]である。

全国旅行業協会および千葉県旅行業協会会員[1]公益社団法人日本バス協会傘下の千葉県バス協会の会員にはなっていない[3]

鎌ケ谷市のコミュニティバスききょう号」の運行を受託する[4]2024年9月末までは住民参加型路線生活バスちばにう」の運行を担当していた。

沿革

現行路線

受託運行路線

ききょう号」西線
トヨタ・ハイエース

廃止路線

生活バスちばにう

生活バスちばにう
いすゞ・エルガミオ

北総鉄道北総線(および成田スカイアクセス線)が高額運賃で問題となっていたことを背景に、住民参加型路線として、地元住民の提案を受けて鉄道より低運賃で運行されたバス。

2013年平成25年)10月に印西市の住民グループが鎌ヶ谷観光バスの協力を得て、高花地区(千葉ニュータウン中央駅より2 - 3kmの地区)から新鎌ヶ谷駅間の直行バス運行の社会実験を実施[8]した。この結果を受け、翌2014年(平成26年)4月の運行開始を目指したが、実際の運行開始は同年6月9日からとなった[9][10][11][12]

千葉ニュータウン中央駅 - 新鎌ヶ谷駅間では、北総線・成田スカイアクセス線の運賃が560円[注釈 1]のところ、運賃300円の設定で需要喚起を図っていた。

2017年(平成29年)7月からは北環状線ルートと牧の原ルートの2路線が加わり、直行便と合わせて計3路線で運行されていた。しかし、利用者減少や乗務員不足を理由に、2023年令和5年)1月からは北環状線ルートを平日も土休日ダイヤでの運行とし、直行便と牧の原ルートは全日運休とした[13]。さらに2024年(令和6年)6月には残った北環状線ルートも1日1往復にまで減便された[14]。同年7月、利用者減少や乗務員不足、燃料代高騰などを理由に、同年9月末をもって運行を取りやめる方針であると報じられ[15][5]、同年9月30日をもって運行を終了した[6][7]

運賃支払いは現金または専用回数券(2024年5月31日販売終了)、専用定期券のみで、導入コスト削減のため、交通系ICカードの利用はできず、現金支払いの場合も車内両替機を設置していなかった。

車両は主にいすゞ・エルガミオを使用し、ほかに日野・ポンチョも在籍していた[15]。外観デザインは水色に老人・大人・子供の三世代の人々が手をつなぐイラストを配したものになっていた[15][14][7]

なお、北総鉄道と同じ京成グループに属するちばレインボーバス[注釈 2]は、生活バスちばにうへの対抗策として、生活バスちばにうに先駆けて2014年5月17日から、高花線の土休日の一部便に限り、千葉ニュータウン中央駅 - 新鎌ヶ谷駅間を延長した[16]

ルート

直行ルート

生活バスちばにうとして最初に開設された路線。北総線・成田スカイアクセス線と完全に並行している国道464号を経由し、途中停留所のない直行バス。

平日(月曜日 - 金曜日)のみの運行で、道路混雑による定時性の点から土曜日・日曜日は運休とされた。運行当初は朝夕は1時間当たり2本、日中は1時間当たり1本で、1日の運転本数は千葉ニュータウン中央発23本、新鎌ヶ谷発22本(当初はそれぞれ24本、23本の計画だった)。月曜日 - 金曜日が祝日となる場合は1日10往復の祝日ダイヤでの運行であったが、北環状線ルート開業以降は減便傾向にあり、2022年9月1日時点の運行本数は、平日のみ8往復となっていた。2023年1月16日より運休、運行再開されないまま2024年9月30日をもって廃止。

北環状線ルート

牧の原循環ルートとともに2017年7月開設。千葉県道189号千葉ニュータウン北環状線を経由し、途中停留所を設けた。2022年9月1日より一部便が小室駅北口へ乗り入れを開始し、運行区間内に位置する北総線の全ての駅から利用可能となった。2023年1月16日より全便が土休日ダイヤでの運行となり、また他ルートの運休により唯一の運行ルートとなった。2024年6月22日より1日1往復のみに減便。2024年9月30日をもって廃止。

3路線で運行していた当時は、土曜・日曜を含む毎日運行され、直行ルートが運休する土休日には当ルートが代替していた。また、千葉ニュータウン中央駅で牧の原循環ルートとの乗り換えを考慮したダイヤが組まれていた。

牧の原循環ルート
  • 千葉ニュータウン中央駅北口 → グッドマンビジネスパーク → 印西牧の原駅北口 → 西の原小学校 → グッドマンビジネスパーク → 千葉ニュータウン中央駅北口

2017年7月開設。当初は土休日も運行されていたが、2020年7月20日のダイヤ改正により平日のみの運行となった。2023年1月16日より運休、運行再開されないまま2024年9月30日をもって廃止。

脚注

注釈

  1. ^ 2014年(平成26年)4月1日現在、切符購入の場合の大人運賃(IC運賃は556円)。
  2. ^ ききょう号」東線を受託する[4]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 会社概要 鎌ヶ谷観光バス有限会社、2025年3月28日閲覧。
  2. ^ a b 鎌ヶ谷観光バス有限会社の情報 国税庁法人番号公表サイト、2025年3月28日閲覧。
  3. ^ 貸切バス 事業者一覧 一般社団法人 千葉県バス協会、2025年3月28日閲覧。
  4. ^ a b c コミュニティバス ききょう号 鎌ケ谷市、2025年3月28日閲覧。
  5. ^ a b 鎌ヶ谷観光バス 9月末に路線バス事業撤退へ 運転手不足や燃料代高騰などで”. 千葉テレビ (2024年7月16日). 2024年7月17日閲覧。
  6. ^ a b 「生活バスちばにう」運行終了のお知らせ”. 鎌ヶ谷観光バス有限会社 (2024年8月30日). 2025年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月5日閲覧。
  7. ^ a b c 【鎌ケ谷市・白井市・印西市】6月から一日一便となっていた「生活バスちばにう」が9月30日(月)をもって運行終了となります”. 地域NEWS 号外NET 鎌ケ谷市・白井市・印西市. 本氣メディア株式会社 (2024年9月18日). 2025年3月28日閲覧。
  8. ^ 前田善弘、大塚良治「千葉ニュータウン地域における新たなバス運行の意義-「生活バスちばにう」運行実現までの軌跡-」『交通権』第2016巻第32号、交通権学会、2016年、69-91頁、doi:10.20611/kotsuken.2016.32_69 
  9. ^ 「生活バス」来月運行へ 印西でシンポ 公共交通の在り方議論 北総線 高運賃問題”. 千葉日報ウェブ (2014年3月10日). 2014年6月8日閲覧。
  10. ^ “北総線代替バス”本格運行 千葉NT中央-新鎌ケ谷駅直行 「ちばにう」9日発車式”. 千葉日報ウェブ (2014年6月6日). 2014年6月7日閲覧。
  11. ^ 千葉ニュータウン中央―新鎌ケ谷、直行バス運行へ”. 日本経済新聞 (2014年3月13日). 2014年6月8日閲覧。
  12. ^ 千葉)北総鉄道の代替バス、発車準備OK 9日に開業”. 朝日新聞デジタル (2014年6月6日). 2014年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。
  13. ^ 緊急 お知らせ”. 鎌ヶ谷観光バス有限会社. 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月14日閲覧。
  14. ^ a b 【鎌ケ谷市・白井市・印西市】一日一便のみに!?「生活バスちばにう」が6月22日より減便となります”. 地域NEWS 号外NET 鎌ケ谷市・白井市・印西市. 本氣メディア株式会社 (2024年5月24日). 2025年3月28日閲覧。
  15. ^ a b c 千葉「鎌ヶ谷観光バス」 路線バス事業から撤退の方針”. NHK 首都圏 NEWS WEB. 日本放送協会 (2024年7月12日). 2024年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月14日閲覧。
  16. ^ 千葉)印西のバス会社、先に運行開始 北総線代替バス”. 朝日新聞デジタル (2010年5月24日). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。

関連項目

外部リンク





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