銹藍金絵絵替皿〈尾形乾山作/〉
主名称: | 銹藍金絵絵替皿〈尾形乾山作/〉 |
指定番号: | 2516 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1987.06.06(昭和62.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 5枚 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 俗に土器皿【どきざら】と呼ばれる乾山独自の作種の皿である。五枚とも同一の手法によるもので、手捏【てづく】ねで円形の皿につくり、内面は轆轤【ろくろ】で仕上げている。素地【きじ】は鉄気【かなけ】の多い胸胎で、褐色を呈する。その一部を残して部分的に白化粧【しろけしよう】を施し、銹絵具【さびえのぐ】と呉須【ごす】で下絵付けしたうえから透明釉をかけて、さらに金泥で上絵付けをする。裏面は縁の一部に表から続く文様を表わし、その反対側の縁に銹絵具で枠取った白化粧地を作り、なかに銹絵具で「乾山」の銘を署す。 文様は絵替りとし、梅樹、八重葎【むぐら】、流水に水草、波に舟、月に薄など四季折々の琳派意匠を表わしている。乾山は素地一面に白泥を塗って下地とする、いわゆる白化粧の技法を得意とした。ここではその白化粧を単なる下地にとどめることなく、より積極的に応用している。白化粧を意匠の一部として取り入れ、文様と組み合せることで、霞のかかる梅ケ枝、波間に漂う帆舟、薄の背景に昇る月などを見事に表現している。それぞれの図柄に応じて白化粧の表情が様変わりし、文様と相まって風情のある意匠を生み出している。陶芸において琳派の意匠を追及した乾山の特色がよく示された出色の作である。 |
このページでは「国指定文化財等データベース」から銹藍金絵絵替皿を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から銹藍金絵絵替皿を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から銹藍金絵絵替皿を検索
Weblioに収録されているすべての辞書から銹藍金絵絵替皿を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から銹藍金絵絵替皿を検索
- 銹藍金絵絵替皿のページへのリンク