遷移との関係とは? わかりやすく解説

遷移との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 23:48 UTC 版)

チガヤ」の記事における「遷移との関係」の解説

遷移の上では、多年生草本であるので、1年生草本群落侵入すると、次第に置き換わってやや安定した草原形成する日本では、やがてススキなどが侵入すると、背の高さで劣るため、チガヤ次第姿を消しススキ草原ササ群落から松林へと遷移が進む。 河川土手などでは、定期的な草刈り土手焼きなどによって、チガヤ草原維持されている。昭和中期までは、土手家畜飼料田畑肥料として用いられたため、このような草刈り定期的かつ丁寧に行われ、そのため土手は常に低く抑えられていた。ここにチガヤ主体として、ツリガネニンジンツルボワレモコウや、あるいは秋の七草などの草花が咲く環境維持されていたようである。それ以後は、農業形態変わってこのような土手需要なくなったこともあって、草刈り土手焼き行われること少なくなり、また富栄養化進み草丈高くなってしまったところも多い。セイタカアワダチソウや、オオブタクサなどが侵入し、置き換わった場所もある。都市近郊では、大規模な改修進み芝生コスモス畑などの人工的な緑地となったところもある。しかし道路周辺などの草刈り行き届いた場所では、現在もよく見ることが出来、ごく普通種であることには代わりはない。 なお、日本以外の地域においてはチガヤ草原がより広範囲恒常的に存在する場所もある。特に、熱帯から亜熱帯にかけての雨季乾季はっきりした地域ではチガヤは非常によく繁殖し、「世界最強雑草」という称号すらある。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。東南アジアなどで森林破壊するとアランアランと呼ばれるチガヤ草原になりやすく、そうなる遷移妨害してなかなか森林回復しないと言われる

※この「遷移との関係」の解説は、「チガヤ」の解説の一部です。
「遷移との関係」を含む「チガヤ」の記事については、「チガヤ」の概要を参照ください。

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