通気組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 16:05 UTC 版)
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} トクサ属の地上茎の横断面。Scale = 0.525 mmA: 表皮, B: 通気孔, C: 髄腔, D: 通水道, E: 篩部, F: 木部。 トクサ属の地下茎の横断面。Scale = 0.6 mmA: 通気孔, B: 通水道, C: 表皮, D: 篩部, E: 木部。 Sphenophyllum insigne(スフェノフィルム目)の茎の断面図。通気組織を持たない。 Astromyelon williamsonis(ロボク科)の地下茎の断面図 イヌドクサ Equisetum ramosissimum の茎の断面図 スギナ Equisetum arvense の茎の断面図 フサスギナ Equisetum sylvaticum の茎の断面図 イヌスギナ Equisetum palustre の茎の断面図 姉妹群であるスフェノフィルム目の茎は中実であるが、トクサ目では通気組織を持つようになる。 アルカエオカラミテスでは中心柱は中原型の環状で、二次木部は形成するが中央に髄腔がなく、通水道と通気孔のみをもつ。ロボク科は茎は髄腔と通水道を持ち中空で、節部だけ中実となる。トクサ科では3種類の通気組織が発達し、地上茎が中空である。維管束内と皮層にも穴が開いている。髄腔および通水道はロボク科ももつため、それらの共通祖先で獲得したと考えられている。 現生のトクサ科では髄腔(ずいこう、pith cavity, medullary cavity)、通水道(つうすいどう、carinal canal)、通気孔(つうきこう、通気腔、vallecular canal)からなる3種の通気組織を持つ。通水道および通気孔は節にはないが、地下茎(根茎)には存在する。 髄腔は茎の中央にある空洞である。 通水道は原生木部周辺にある大きな穴で「原生木部腔」とも呼ばれ、維管束に伴っている。通水道は節間が伸長する際に原生木部要素が分離、崩壊することにより形成される。成長した茎では1本以上の遅成熟性の仮道管が通水道の縁に沿ってみられる。通水道を裏打ちする柔細胞は厚い細胞壁を発達させている。染料を通す実験により、通水道自体が水の運搬を担っていることが分かった。通水道には一次篩部が面しており、両脇に木部を伴う。この木部は過去には維管束の後生木部であると考えられてきたが、通水道を導いた原生木部細胞群から区別され、発生学的には異なると考えられている。この木部はBierhorst (1958) により側方木部(そくほうもくぶ、lateral xylem)と呼ばれた。 茎の表面では維管束のある部分が出っ張り隆条(りゅうじょう、ridge)を形成し、隆条間のへこんでいる部分の組織には長軸方向に通気孔がある。これらの構造は円柱のように軽く丈夫である。
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「通気組織」の例文・使い方・用例・文例
- 通気組織という,植物の組織系
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