通常使用される組み合わせ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 09:01 UTC 版)
「ハイパーゴリック推進剤」の記事における「通常使用される組み合わせ」の解説
ヒドラジン-硝酸 (有毒だが安定) アニリン-硝酸 (不安定, 爆発性) 過酸化水素-アニリン (dust-sensitive, 爆発性) 非対称ジメチルヒドラジン (UDMH)-四酸化二窒素 (NTO) (ロシアのロケットで良く使われる組み合わせ、他の組み合わせより反応性に乏しいが、決して不活性とは言えない) プロトンロケットや、インド宇宙研究機関のPSLVの第二段、中国の長征シリーズの1段エンジンYF-20、ISSのズヴェズダのエンジンなどで使われている。 UDMH-抑制赤煙硝酸 MGM-52 Lanceミサイルシステムに使われている。(有毒で可燃性だが長期間燃料を充填したままでも安全) モノメチルヒドラジン (MMH)-四酸化二窒素 スペースシャトルのOMS/RCS、アリアン5第二段のEPS、欧州補給機、ドラゴン宇宙船などに使われている。 エアロジン-50-四酸化二窒素 アポロ計画の月着陸船のエンジン、タイタンロケット、デルタロケットシリーズの第二段で使われたAJ-10エンジンなどで使用。 C液(メタノールやヒドラジン等の混合液)-T液(80%過酸化水素水) メッサーシュミット Me163 ロケット戦闘機に使用(ヴァルター機関を参照のこと) その他 宇宙ステーション補給機の1,2号機でも使われた他、多くの静止衛星アポジエンジンとして使われているアメリカ製のR-4DエンジンはMMHとMON3(窒素添加四酸化二窒素)の組み合わせを使用。日本のアポジエンジンBT-4 もこの組み合わせを使用している。 PSLV第四段はMMHと(NOのN2O4ないしNO2溶液)の組み合わせを使っている。
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