車両の差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 01:53 UTC 版)
「西鉄1000形電車 (軌道)」の記事における「車両の差異」の解説
市内電車に加え北九州工業地帯の都市間列車という側面も有していた北九州線向けの車両と、福岡市内の中心部を走る純然たる市内電車であった福岡市内線向けの車両には、形式や尾灯の位置など以下のような差異があった他、同じ路線の車両であっても製造年による違いが存在した。これらの中で唯一両路線を走行した経歴を持つ1055ABについては、車両番号の表記位置を除いて製造当初から北九州線向けに準拠した仕様となっていた。 形式 - 北九州線に導入された連接車は製造メーカー問わず「1000形」で統一されていた一方、福岡市内線向けの車両は製造メーカーや主電動機の出力、制御方式の違いにより4つの形式に分けられていた。 中央大窓の形状、運転台の位置 - 北九州線向けの車両(1001AB - 1061AB)は中央大窓の中間に金属枠(サッシ)があり、それを境に2枚のガラスが使われていた。そのため、運転台の位置も左寄りにずれていた。一方、福岡市内線向けの車両および北九州線向けの最終増備車となった3両(1062AB - 1064AB)は大型1枚窓が用いられ、運転台も中央に配置されていた。 前面尾灯の位置 - 北九州線向け車両は前面上部に、福岡市内線向け車両は前面下部に設置されていた。 前面の車両番号の表記位置 - 北九州線の2車体連接車は前面下部に車両番号が表記されていたが、3車体連接車および福岡市内線向け車両は前面上部に(北九州線の3車体連接車は前面尾灯のすぐ上。これは下記のヘッドマークを設置するため)記されていた(つまり、尾灯と車両番号表記の位置関係は北九州線と福岡市内線でちょうど真逆になる)。 主要機器 - 北九州線向け車両は全車とも吊り掛け駆動方式、主電動機出力45 kw、歯車比4.07(61:15)に統一されていた一方、福岡市内線向け車両は形式によって駆動方式や出力、歯車比に差異が存在した。 その他 - 北九州線向け車両と福岡市内線向け車両は排障器やバンパーの形状、車内の配色も異なっていた。
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