身体、外見とは? わかりやすく解説

身体、外見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:36 UTC 版)

小泉八雲」の記事における「身体、外見」の解説

もともと強度近視であったが、さらに晩年は右目の視力衰え、高さが98センチメートルもある使用して紙を目に近づけランプの光を明るくして執筆行った16歳のときに怪我左眼失明し隻眼となって以降白濁した左目を嫌悪し晩年到るまで、写真撮られるときには必ず顔の右側のみをカメラに向けるか、あるいはうつむくかして、決し失明した左眼写らないポーズとっている。 たゞ見る身材五尺ばかりの小丈夫、身に灰色セビロをつけ、折襟フランネル襯衣に、細き黒きネクタイ無造作に結びつけたり。顔は銅色、鼻はやゝ高く狭く薄き口髭ありて愛くるしく緊まれる唇辺を半ば蔽ひ、顎やゝ尖り、額やゝ広く黒褐色濃き頭髪には少しく白を混へたり。されど最も不思議なるは其眼なり。右も左を度を過ぎて広く開き高く突き出で、而して左眼には白き膜かゝりてギロギロと動く時は一種の怪気なきにしもあらず。されど曇らぬ右眼寧ろやさしき色を帯びたり。』『やがて胸のポケットより虫眼鏡様の一近眼鏡をとり出て、之をその明きたる一眼当てゝ、やゝさびしく、やゝ羞色あり、されど甚だなつかし微笑を唇辺に浮べつゝ、余等の顔を一瞥されし時は、事の意外に一種滑稽の感を起さゞるを得ざりき。突如その唇よりは朗かなれど鋭くはあらぬ音声迸り出でぬ。英文学史の講義始まれる也。出づ言葉に露よどみたる所なく、洵に整然として珠玉をなし、既にして動き、熱加はり、滔々として数千語、身辺風を生じ坐右幽玄別乾坤現出するに及びて、余等は全然その魔力の為めに魅せられぬ。爾来三年の間余は一回としてその講義列するを以て最大の愉快と思はざるはなかりき。(原文ママ

※この「身体、外見」の解説は、「小泉八雲」の解説の一部です。
「身体、外見」を含む「小泉八雲」の記事については、「小泉八雲」の概要を参照ください。

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