身代金の支払いを認める
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:20 UTC 版)
「ダークサイド (ハッカー集団)」の記事における「身代金の支払いを認める」の解説
5月19日、同社のジョゼフ・ブラウント最高経営責任者が身代金75BTC(5月8日時点のレートで約5億円)を支払っていたことを正式に認めた。CEOは「非常に物議を醸す決断」だった。ハッカーのような犯罪者に金が渡るのを見るのは気持ちの良いことではなかったが、「国にとって正しい行いだった」と説明した。油送管の停止が長引くことで、市民生活に広がる打撃を避けるためだったと自社の判断を擁護した。 同社はビットコインで支払いし、見返りに暗号化されたシステムを解除するための復号ツールを受け取ったという。それでも復旧に時間がかかったのは、復号に非常に時間がかかるツールだったため、コロニアルは独自のバックアップでシステムの復元をする必要があったと情報筋の1人は語っている。 今回の事件の対応をコロニアルから依頼されていたMandiant(英語版)は「クライアントに代わって、直接支払いをすることはない」としているが、被害者が「身代金を支払う」選択肢を選ぶこともできると認めている。一方アメリカ政府は、標的にされた企業が要求に応じてしまえば、金銭を要求する手口のサイバー攻撃を一層助長する恐れがあるとして、支払いに応じないよう求めている。 ロイター通信によると、コロニアルは「サイバー保険」に加入していたという。身代金の支払いなどに充てられる補償額は最低1500万ドル(約16億4千万円)に達するといい、今回の支払額を十分にカバーできる内容だった。
※この「身代金の支払いを認める」の解説は、「ダークサイド (ハッカー集団)」の解説の一部です。
「身代金の支払いを認める」を含む「ダークサイド (ハッカー集団)」の記事については、「ダークサイド (ハッカー集団)」の概要を参照ください。
- 身代金の支払いを認めるのページへのリンク