資格の要らない無線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:49 UTC 版)
「ライセンスフリーラジオ」の記事における「資格の要らない無線」の解説
日本では無線局には総務大臣の免許を要するのが原則である。無線局免許状には、「通信の相手方」があり免許人所属の無線局又は業務上必要な無線局とされ不特定の相手との交信はできず、操作も無線従事者又はその監督による者が行うのが原則である。免許を要しない無線局は、この例外で無線従事者は不要で無線機(トランシーバー)も入手が容易なので、レジャーや営利・非営利の事業を問わず「特定の相手としか交信しない」、「音声通信以外の通信にも用いられる」業務無線同様に利用されている。従って、他の通信に混信や妨害を与えないようにしなければならない。また「不特定の相手と交信できる」ことは「他人の通信に割り込んでよい」ことではなく、無線通信は先に行っているものが優先するのが原則である。 名称について(呼称について) 資格が不要であるということから、ライセンスフリーという呼称が多く使われるようになってきたが、これは、2010年代に入って無線雑誌などの表題にこの語が使用されるようになったからである。それ以前はフリーライセンスとよばれており、それを略してフリラなどとも呼ばれていたが、これは、無料(お金のかからない)という意味になり明らかに誤訳である。無線雑誌からの再掲記事もあることから発行時以前から呼ばれていたものであろうが、20世紀には無かった用語といえる。 また、ライセンスフリーラジオに携わる人をフリーラー(フリラー若しくはフリラなど)と呼ぶことがあり、かつてはCBerと呼ばれていた。 無線機メーカーのウェブサイトの製品紹介にも使用例が見られる。複数の種類の特定小電力無線局用の無線機を生産することとなり、これらを総合する名称として使用したのがうかがえる。
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