買い占め・転売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:04 UTC 版)
「2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響」の記事における「買い占め・転売」の解説
特定の商品が品薄になるというデマがSNSなどで流布し、自主隔離や物資不足への懸念から、世界各地で買い占め現象が起こった。台湾、香港、シンガポール、また日本でも2020年2月に「トイレットペーパーは中国で製造・輸入しているため不足する」といった誤情報が拡散し、全国各地の小売店でトイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占め現象が起こった。後に政府や業界団体が「トイレットペーパーは殆どが(日本)国内で製造しており、在庫は十分にある」と否定する事態になった。 その後、世界への感染が拡大してオーストラリアやアメリカ、イギリス、インドネシアなどでも買い占め現象が発生した。 オーストラリアのシドニーで3月7日、スーパーのウールワースでトイレットペーパーをめぐる乱闘が起き、23歳と60歳の女性が乱闘罪で起訴された。 アメリカテネシー州の兄弟が3月1日から3日間州内の除菌ジェル1万7700本を買い占め、Amazonで1本70ドルで出品していたことが17日に発覚した。テネシー州は、非常事態において需要が集中している商品を高値で転売することを禁止しており、最大1,000ドル(約11万円)の罰金が科せられる。 イギリスでもトイレットペーパーやハンドサニタイザーなどの買い占めが続き、テスコ、ウェイトローズ、ブーツなどの大手小売業者が配給制を導入した。テスコでは、トイレットペーパー・ハンドサニタイザー・パスタ・ロングライフミルク・水・缶詰・子供用医薬品などが1人5つまでに制限された。イギリスでは便乗値上げは罰金刑となるが、ハンドソープやサニタイザーがeBayで高値で流通しており、病院では消毒液の盗難事件が発生した。 ドイツでも買いだめ・買い占め (Hamsterkauf; ハムスター買い) が起こり、オンラインでトイレットペーパーや消毒液の便乗値上げもなされた。
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