買い易さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 00:12 UTC 版)
一般的な投資信託と異なり、投資信託そのものの販売手数料は掛からない。つまり株式の売買手数料ですむ。投資信託の中では特に合理化されている。信託報酬は、委託会社(ファンドの運用の指図を行なう者)と受託会社(ファンドの財産の保管および管理を行なう者)に対して、信託財産の純資産総額に一定の率を乗じた報酬が信託財産から支払われる。信託報酬は、一般的に同じ指数に連動を目指すインデックスファンドと比較して安くなる傾向がある。 他にも購入利点を挙げられる。取引所取引なので価格をリアルタイムで確認できる。信用取引もできる。 組み入れ資産が頻繁に公開されるのも特徴である。これは裁定取引の好機となった。 まず、或るETFが人気になって原資産よりプレミアムが付いた場合。指定参加者 (Authorized Participant=AP) は、その公開内容とぴったり一致する資産のバスケットをDTCCというアメリカの証券集中保管機関を通じてカストディアンにデリバーすることで新株 (Creation Unit) の発行を受けた。逆に或るETFが売り叩かれて原資産より安くなった場合。指定参加者は割安になっているETFを場で拾うと同時にそのETFを構成している個々の銘柄をショートする。そしてETFをカストディアンに持ち込むと同時にリデンプション・ユニット (Redemption Unit) と呼ばれる個々の現物銘柄のバスケットを受け取った。 このような危険性の低い裁定取引で、2011年9月にUBSのトレーダーが巨額の損失事件を起こし注目された。
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