設置・使い分け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/05 15:05 UTC 版)
「ピックアップ (楽器)」の記事における「設置・使い分け」の解説
チューニング(調律)用ではそれほど重大な問題にはなりにくいが、演奏用としてのピックアップの構造や設置場所は音質や音量に大きな変化をもたらすため、交換や改造を行う奏者も多い。特にエレクトリックギターやエレクトリックベースにおいては、楽器本体は扱わずに交換用のピックアップだけを製造・販売する業者もある。 ギターなどに組み込む場合、エレアコでは1基、エレクトリックギターやエレクトリックベースでは3基程度までが一般的である。同じ機種であっても搭載基数が異なっているバリエーションが存在するものもある。 設置場所はマグネティックピックアップではボディ・トップに穴を貫通させるか溝を掘り、その中にピックアップ本体と配線を仕込む。貫通させない場合は、溝に配線用の小穴を開けて配線を通す。そのため、よりサイズの大きなピックアップに交換したり、増設する場合にはボディに穴を空ける必要があり、空けた以上は完全に元に戻すのは不可能である。 複数設置する場合はそれぞれ同一かほぼ同じものを設置する場合と、主に音質の多彩さを求めてあえて異なる種類を取り付ける場合がある。同じものを使った場合、一般的にはネックに近くなるほど甘く角の立たないトーンに、ネックから遠ざかる(ブリッジに近くなる)ほどシャープで歯切れが良いトーンになりやすい。 設置位置により、ネックに近い方をフロント(あるいは、そのまま「ネックポジション」)、遠い方をリア(ブリッジポジション)と呼ぶことが多いが、ネック側を「RHYTHM」ブリッジ側を「TREBLE」などと呼ぶものもある。マグネティックピックアップを3基設置する場合は3基目をその中間に設置し、センターやミドルなどと呼ぶのが一般的。4基以上設置することはあまりなく、そのため一般的な呼称は定まっていない。 マグネティックピックアップとピエゾピックアップを混在させる場合、設置場所に対する設計思想が両者で大きく違うことが多いため、全てを設置場所だけで統一した呼称を与えることはあまりない。
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