記録の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 00:56 UTC 版)
臨死体験を記述していると思われる歴史的な文献については、『チベットの死者の書』、エジプトの『死者の書』、プラトンによる『国家論』、ベーダによる『英国の教会と人々の歴史』などが挙げられる。 歴史家であるフィリップ・アリエスによれば、西暦1000年以前の人々は、死に瀕した時に、神の幻を見たことやすでに亡くなっている人々と会ったことを普通に語っていたという。また、ハーバードで宗教学の講義を務めるキャロル・ザレスキーは、中世の文献は臨死体験の記述であふれていると指摘している。15世紀のオランダの画家ヒエロニムス・ボスの「天上界への上昇」という作品には、天使に付き添われながら光のトンネルに入っていく人々の姿が描かれている。 日本では『日本霊異記』『今昔物語』『宇治拾遺物語』『扶桑略記』『日本往生極楽記』などに臨死体験そっくりの記述がある。柳田国男の「遠野物語」には臨死体験の話が豊富に含まれている。
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