記載と種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 15:38 UTC 版)
グリポサウルスは典型的な大きさと形態をしたハドロサウルス類だった。本属の最高の標本は、クリトサウルス・インクルヴィマヌス Kritosaurus incurvimanus として記載されたほぼ完全な模式標本である。それは現在はグリポサウルス・ノタビリス Gryposaurus notabilis とされている。その全長は約8mである。本標本はグリポサウルスの中で最も良好に皮膚痕を保存したものでもある。箇所によって異なるタイプの鱗をもっていたことがうかがえる。頸部と胴部の側部には均一な多角形の鱗が横並びになっており、低く長いピラミッド型の構造で背中の頂部に沿って正中線の列をなしている。 グリポサウルスは頭骨と下顎骨の特徴により3種が命名されている。アルバータ州・ダイナソーパーク累層下部から多数の良好な標本が見つかっているグリポサウルス・ノタビリス Gryposaurus notabilis は、頭部が前後に長く、鼻の隆起はほどほどに発達する。その発達が弱いとされるグリポサウルス・インクルヴィマヌスG. incurvimanusは、現在は本種のシノニムで幼体か亜成体とされている。本種は化石記録がクリトサウルス族で最も豊富であり、80年近くクリトサウルス属に含められていたため、クリトサウルスの代表として取り上げられている場合がよくある。モンタナ州トゥーメディスン累層産のグリポサウルス・ラティデンス Gryposaurus latidens は完全な頭骨は未発見だが、比較的長い頭をしていることがわかっている。以前は鼻の隆起はかなり低いとされていたが、成長段階によっては、あるいは個体によっては高く発達した。最も原始的なグリポサウルスである。本種の発見は、ハドロサウルス類の出現がサントニアンのかなり早い時期にさかのぼる可能性を示している。グリポサウルス・モニュメンテンシス Gryposaurus monumentensisは、ユタ州・カイパロウィッツ累層中部から、完全な頭骨や部分的な体骨格がいくつか知られている。頭骨は前後に短めで、鼻の隆起はかなり高い。詳細に保存された頭骨は重要で、ハドロサウルス類の同定には非常に役立つ。
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記載と種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 03:42 UTC 版)
1913年にローレンス・ラムによって記載され、2つの種、S.albertensisおよびS.ovatusが、この属に現在割り当てられていたが、2010年に見直されアンドリュー・マクドナルドらによって S.ovatus を新属ルベオサウルスとして独立させたため、現在は S.albertensis 一種のみとされる。
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