言葉のおこり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 21:11 UTC 版)
フォークソノミーという用語は、情報アーキテクトのトーマス・ヴァンダー・ワル(英語版) が、すでに形を成しつつあったユーザーによる分類システムを表現するため造語したものである。たとえば、WWWコンソーシアム(W3C)が2002年にユーザー作成式分類タグを用いて実験していた「Annotea project」(ユーザーが掲示板のないウェブ記事に自由に注釈をつけられるようにすることを目的としていた)などを指している。ヴァンダーワルによれば、フォークソノミーとは「役立つタグ付け」である。 フォークソノミーという用語は、インターネット・コミュニティーの中で生まれたタグ付けシステムを特に指して使われている。これはフォーク(大衆)とタクソノミー(分類学、分類法)を混成させたかばん語である。タクソノミーは、「分類」を意味するギリシア語の「ταξισ(タクシス)」と、「管理」「取り扱い」を意味するギリシャ語の「νομοσ(ノモス)」から成る言葉のため、文字通りには、「人々による分類方法の管理」となる。 フォークソノミーという用語は、フォークタクソノミー(民俗分類学)とは別種のものである。民俗分類学とは、人々が古来から植物や動物など周囲の万物を分類し意味付けようとして、各民族・地方の文化から生み出し、世代にわたって引き継いできた、比較的固定された分類体系(民俗分類)を研究する学問のことである。
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