民俗分類学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 04:02 UTC 版)
エミール・デュルケームやクロード・レヴィ=ストロースは、現代科学以外の場面で人類が培ってきた生物の分類体系を調べている。これは民俗分類(英語版)と呼ばれ、進化的な関係よりも形態や生態に根ざしたものである。かつて科学的に行われた表形分類学も、表面的な形態的類似性を過大評価する傾向があったが、あくまでも進化における系統関係を推定する方法として行われた点で異なるものである。 民俗分類は英語では「フォーク・タクソノミー(folk taxonomy)」であるが、これに対する侮蔑表現としてフォーソノミー(fauxonomy)があり、混同しないよう注意を要する。「faux」は「偽」を表すフランス語のことであり、民俗分類が科学的でないことに対し「偽物である」と非難する表現になる。 民俗分類以外にも、集団ごとに異なる分類体系が見られることは往々にしてあり、例えば材木業界の1企業内で木材を「タイプA」「タイプB」「タイプC」・・・としていれば、これは非科学的ではあるが分類体系を持っていることになる。
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