解析教程
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「マリア・ガエターナ・アニェージ」の記事における「解析教程」の解説
1748年に『解析教程』(Istituzioni analitiche)を出版した。二巻からなる数学概説書で、第一巻は有限数を、第二巻は無限計算(微積分)を扱っている。現代数学の幅広い分野を系統的に説明した初めての書物とされ、有限量の解析、円錐曲線、曲線の最大値と最小値、三角関数、無限小解析、微積分方程式などが論じられた。 『解析教程』は学術界に熱狂的に受け入れられた。フランスの科学アカデミーは、同書の内容を検討するため、一流数学者による特別委員会を設置した。フランスの科学アカデミーからの称賛を伝える手紙が残っているが、マリア・ガエータがフランスの科学アカデミーに入ることは認められなかった。 『解析教程』は数々の言語に翻訳された。当時は最も優れた教科書として18世紀中にフランス語訳と英語訳が出ている。 この教本は、当時の絶大な権力者マリア・テレジアに捧げられた。マリア・テレジアは、この献辞に応えて高価なダイヤモンドをケースに収めて贈った。
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解析教程
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「エドマンド・テイラー・ホイッテーカー」の記事における「解析教程」の解説
ホイッテーカーは1902年に出版された「A Course of Modern Analysis(現代解析学教程)の著者としても有名である。この本はジョージ・ネヴィル・ワトソン(英語版)とともに改訂され、第2版が1915年に出版され、英語圏ではホイッテーカー・アンド・ワトソン(Whittaker and Watson)の通称で親しまれる解析学の有名な教科書となった。その人気ぶりは一時期数学における必読書となり解析学の教科書の方向性を位置付けるほどであった。このことは1世紀にも渡って絶版にならずに増刷し続けられたことからもわかるだろう。 余談だが、日本では高木貞治の解析概論などが似たような位置付けだろう。数学者がこのような解析学の専門書を「解析教程」として執筆することは珍しくなく、古くはオイラーやコーシーのものなどが有名であり、イギリスではG・H・ハーディの「A Course of Pure Mathematics」(2013年現在、邦訳は存在しない)なども有名である。日本ではこの本は「モダンアナリシス」というタイトルで邦訳もあるが2013年現在、絶版である。
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