要素の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 15:56 UTC 版)
倉頡での要素は 26 種類あり、五つに分類することができる。 七曜類(哲理類):日 (A), 月 (B), 金 (C), 木 (D), 水 (E), 火 (F), 土 (G) 筆画類:竹 (H, 斜/払い), 戈 (I, 點/点), 十 (J, 交/十字), 大 (K, 叉/交叉), 中 (L, 縱/縦), 一 (M, 橫/横), 弓 (N, 鈎/勾) 人体類:人 (O), 心 (P), 手 (Q), 口 (R) 字型類:尸 (S, 側), 廿 (T, 並), 山 (U, 仰), 女 (V, 紐), 田 (W, 方), 卜 (Y) 特殊類:難 (X),上記要素で分類が難しい「臼」や「卍」等の字形に使用する。重難 (zx), 句点の「。」(重難日木、ZXAD)、読点の「、」(重難日金、ZXAC)、「?」(重難日戈、ZXAI)、「!」(重難日十、ZXAJ)など。他言語表記としては、重 (Z), ひらがな(重金、ZC)、カタカナ(重木、ZD)など。 特殊類以外の24種類については、「日」「月」「金」などといった名称は漢字の要素を表しているが、これらだけでは全ての漢字を入力するには明らかに不十分なので、実際には「輔助字形」といって基本形以外の要素が基本形の変形のようなものとして用意されており、1つのキーに複数の要素が割り当てられている。ver.3及びver.5の輔助字形はおおよそ次の表のような形をしている。※はver.5で追加されたものである。 倉頡字母(基本形)輔助字形解説日 曰()・ 「日」およびその変形。横倒しを含む。 月() 冂(・⺆)・冖・(・)・爫・() 「月」、「冂」およびその変形。斜めの「月」、「受」の上もこれ。 金 八()・・丷 「八」、その上下逆。 木(・) ・・ 「木」の主幹。横倒しを含む。 水 氵・氺・又・※ 「水」、サンズイ、その変形。 火 灬・小()・⺌() 「火」、四つ点;「小」(火の上部)、三つ点、その変形。 土 士 「土」、「士」のような形。 竹(⺮) ㇒・𠂆 別名「斜」。右上から左下へ払う字形。 戈 丶・广・厶 別名「點」。点および「广」、「ム」。 十 宀 別名「交」。横と縦が直交する字形およびウカンムリ。 大 乂(メ)・ナ・疒 別名「叉」。横と縦が斜めに交差する字形およびヤマイダレ。 中 丨()・肀(・)・衤 別名「縱」。縦画およびコロモヘン。 一 ㇀・厂・丆・工 別名「橫」。横画、「厂」、「工」、その変形。 弓 フ・㇕・ク(⺈)・乙(・)・亅 別名「鈎」。カギ形のもの。 人(𠆢) 亻・入・𠂉・()・㇏() 「人」および「イ」の変形。 心 忄・㣺・七・匕(ヒ)・()・勹() 「心」、リッシンベンの変形、「ヒ」の変形。 手 扌・()・ヰ 「手」、テヘン、縦画が2横画を貫くもの。 口 (なし) 尸 コ・㇆()・匚・()・※ 別名「側」。左開き、右開きの形。 廿 艹(⻀)・廾・䒑()・龷・丱 別名「並」。くさかんむりおよび横画が2縦画を貫くもの。 山 屮・凵・乚 別名「仰」。上開きの字形。 女 く・㇗(・)・レ()・ 別名「紐」。「く」の変形。 田 囗・ 別名「方」。「囗」のような字(クチを除く)。 卜(⺊) 亠()・⺀・辶 点と縦、点と横、点と点、シンニョウ。 上の表にはないが、ver.6では輔助字形は大幅に増やされており、更に倉頡字母「竹」が「的」に、難字規則で用いる「難」(倉頡字母ではない)が「止」(倉頡字母)にそれぞれ改められている。またver.3とver.5では漢字ではなく記号入力に用いる「重」(倉頡字母ではない)も「片」(これも倉頡字母ではない)に改められ、漢字の特定の複雑な字形の一部を入力するのに用いるものとされている。
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