西安反日デモ日本車襲撃事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 21:48 UTC 版)
「2012年の中国における反日活動」の記事における「西安反日デモ日本車襲撃事件」の解説
左官業 蔡洋は「日頃食べるだけが精一杯」という惨めな現状の鬱憤を晴らすため建奎らと共にデモに参加し、デモにより身動きがとれなくなった一台のトヨタ・カローラに襲い掛かり、車を庇おうとした同乗していた李健利(51歳)の頭部をバイクのU字ロックで数回殴り、興奮状態から上半身裸になり「愛国無罪!」「造反有理!」と叫んだ。李健利は一命は取り留めたものの意識不明に陥り右半身不随の後遺症が残った。 建奎は犯行翌日に出頭し、蔡洋は新浪微博での投稿を起因に中国公安当局に逮捕され、他にも複数の加害者が逮捕された。2013年に陝西省西安市 碑林区人民法院は蔡洋に懲役10年と被害者に対する補償金25万8860元(約432万6000円)の支払い、建奎に懲役1年、他の被告4名に懲役1年9ヶ月、警備の武装警察隊員を襲い負傷させたとした被告1名(未成年)に懲役1年を言い渡し、雁塔区人民法院と長安区人民法院が被告5名に懲役1年10ヶ月を言い渡し、合計12名が有罪となった。 李健利は中古車販売仲介会社勤務であったが右半身付随により歩行困難になり、言語能力も大きく損失し、自力の日常生活は困難であり治療を毎日受け、収入がなくなったため家計は困難を極めた。李健利の妻は判決に不満で上告を望んだ。
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