補力液とは? わかりやすく解説

補力液

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:54 UTC 版)

現像」の記事における「補力液」の解説

これには水銀補力法、銀補力法、クロム補力法、補力法、鉛補力法、ウラニウム補力法などがあり、かつては多く処方公開されていた。しかし使用される薬品中には現在では一般に入手が困難不可能な物があるため、その多くが現在では調合することができない。また調合済み既製薬品以前販売されていたが、それも今は行われていない。 以下に挙げるのは、現在でも入手可能な使用した処方である。 硝酸銀 露出不足原版補力法の一種である銀補力法に使われる。 名称蒸留水ハイドロキノンクエン酸硝酸銀無水亜硫酸ソーダハイポメトール(英語版)エダー氏ハイドロキノン補力液 A液 1000 ml 11.5 g 7 g B液 275 ml 3 g B液は溶解後必ず褐色瓶にて貯蔵すること。A液150 mlにB液50 ml混和し、よく水洗終わった原版そのまま調合液に浸漬し適度の濃度達するのを待って引き上げ水洗を行う。 In-5(イーストマン・コダック銀補力液) A液 1000 ml 60 g B1000 ml 60 g C1000 ml 105 g D1000 ml 15 g 24 g A液は溶解後は必ず褐色瓶にて貯蔵すること。A液1部にB液1部徐々に加えその時両液が完全に混和する様充分に動揺させる。この時白色沈殿生じるが、C液1部混和すれば溶解するので、これを加えた後に液が澄むまで数分放置する。そしてD液3部攪拌しながら加えて混和すれば補力液の完成となる。補力程度処理する時間調節できるが、25分以上おこなってはいけない。補力処理後ハイポ30 %液に2分間浸漬させる。この時十分に動揺させること。最後に水洗行って工程終了となる。混合した補力液は21にておよそ30分間安定を保つ。 硫酸銅 露出不足原版補力法の一種である補力法に使われる。 名称温湯50硫酸銅ブロムカリ硝酸銀ブリティシュ・ジャーナル補力液 A液 1000 ml 208 g B1000 ml 208 g 後処理1000 ml 93.6 g 後処理液は溶解後必ず褐色瓶にて貯蔵すること。A液B液共に溶解冷却をする。原板をA液B液の混合液で漂白し、1〜2分間水洗をし後処理液にて黒化させ適度に黒化したならば引き上げて水洗行い工程終了する。さらに濃度増した場合原板をよく洗いその後普通の現像液にて現像を行う。濃度余りに大きくなった時は、銀浴後ハイポ2 %液に浸漬すれば減力される。

※この「補力液」の解説は、「現像」の解説の一部です。
「補力液」を含む「現像」の記事については、「現像」の概要を参照ください。

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