表面現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:01 UTC 版)
詳細は「太陽黒点」、「紅炎」、および「太陽フレア」を参照 太陽表面には、数時間から数ヶ月にかけて現れては消えるしみのような太陽黒点などさまざまな現象が生じる。また爆発現象である太陽フレアや紅炎(プロミネンス)、CME(コロナ質量放出)なども観察できる。これらを発生させる原因は太陽磁場の磁力線管である。黒点は磁力線管が浮き上がり光球面と交わる部分に2つが対になって生じ、太陽エネルギー放出を阻害するためにその領域の温度は相対的に低くなる。 太陽フレア 太陽フレアは黒点上のコロナ部分周辺で数分から数十分発生する強力な爆発現象で、高さ1–10万キロメートルのフレアリボンという明るい帯状の光と強いX線を放ちながら、10×1022–10×1025ジュールの高エネルギー粒子が宇宙空間に放たれる。紅炎は黒点形成に関わる磁力線管に蓄積された2000–3000 Kの高温プラズマに耐えられず、付け根部分が破壊する現象で、これも高エネルギー粒子の放出が伴う。 コロナ質量放出(コロナガス放出、Coronal mass ejection, CME) コロナ内でもコロナ質量放出(コロナガス放出、Coronal mass ejection, CME)という現象がある。これはコロナ下層から湧き上がる電離高温ガスの塊であり、質量1012 kg程度、速度10–1000 km/s、エネルギーは1026 J程度にもなる。かつては太陽フレア発生による副次作用と思われていたが、観測の結果CMEがフレアよりも先に起こることもあると判明しており、CME発生の根本原因は解明されていない。
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