表面効果翼機とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 航空軍事用語 > 表面効果翼機の意味・解説 

【表面効果翼機】(ひょうめんこうかよくき)

飛行機一種で、表面効果利用して高い揚力を得、それを利用して大量ペイロード見込んだもの。

地上水上すれすれ飛行することは、墜落する危険や大気濃さなどから速度をあまり上げることができない一方表面効果利用して揚抗比向上させることができるため、輸送機などとして適するのではないか考えられている。
このうち水上飛行前提とした飛行艇水面効果翼船(SES: Surface Effect Ship)、陸上飛行前提とした機体地面効果翼機(WIG: Wing In Ground-effect vehicle)と呼ぶ。

SES揚陸作戦適するとしてソ連軍で「エクラノプラン」の名称で研究され時期があり、その機体の大きさから「カスピ海の怪物」と仇名されていた。
しかし実際に多少高波が来ただけで飛行支障きたしてしまうため、外海運用されることはなかった。

またSES離水時に大きな推力を必要とする欠点があったが、近年小型SESでは双胴船体中央リフティングボディ見立ててダウンウォッシュをさらに圧縮したり、あるいは主翼直接プロペラ推力当てることで高い揚力を得るといった対策が採られている。
これらはエアクッション艇一種分類されることもあるが、俗に言うホバークラフトとは異なりホバリング空中静止)はできない

WIGは「長距離連続する平地」という特殊な地形なければ運用できないため、あまり研究進められていなかったが、近年ではモンゴルなどの広大な平原連絡・輸送をするための研究進められている。
また、長距離の溝などを建造してそこを飛行させれば壁面によりさらにダウンウォッシュ圧縮されコスト・パフォーマンス優れ公共輸送機関エアロトレイン)を実現できるではないかとする研究もある。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「表面効果翼機」の関連用語

表面効果翼機のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



表面効果翼機のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS