藩士の身分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 03:07 UTC 版)
藩内における身分の上下、および禄高を以下に示す。上士には禄高相当の扶持米が支給され、それ以下は地方(じかた)といい、農地を与えられ自らで耕作する形式であった。この他、外賄料(副食物・調味料・薪炭)・切米・畑地物(麦)などが支給された。 上士(騎馬、および従者に槍を持たせることが許された身分。給人と小給がこれに該当する)給人(きゅうじん:士分の最上位で、禄高は60石から300石) 小給(こぎゅう:元の呼び名は大小姓。禄高は30石から60石) 中小姓(ちゅうごしょう:戦の際に藩主の親衛隊を担う立場にある。禄高は15石から50石) 徒士(かち:禄高は10石から35石) 足軽(徒士以上の諸士の4倍の戸数存在し、鉄砲・弓・槍などの諸役に分かれる。禄高は3石から8石。薄給であるため自ら耕作に及んだ) 医師(給人格・小給格・中小姓格がおり、扶持米を給された) 組外(くみはつれ:茶坊主・太鼓坊主・小番など士分にも足軽にも属さない者。2石から15石の碌の者が最高だが、小判2両の者が多い) 職人(鍛冶・大工・左官・経師屋その他。扶持米を給された)
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