蕎麦粉の種類による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:17 UTC 版)
更科蕎麦(さらしなそば)(一番粉) ソバの実を挽くと中心から挽かれて出てくることから、後から出てくる粉に比べて、最初に出てくる一番粉が白く上品な香りを持つ。一番粉を使用した蕎麦が「更科蕎麦」である。東京などでよく食べられる。粘りがなく、つなぎをよく使う。 挽きぐるみ(二番粉) ソバの実の挽き込みを続けると、胚乳部や胚芽部が粉になり、それを二番粉といい、二番粉は一般的に「挽きぐるみそば粉」といわれる。そば特有の香りや風味に優れており麺にすると食味と食感のバランスが良いそばに仕上がる。 藪系の蕎麦(三番粉) 抜き実の挽きぐるみ、つまり緑色の甘皮部分を挽き込んだ鶯色の蕎麦。種皮の緑色が鮮やかな「藪」系の蕎麦はその香りが高い。 田舎蕎麦(いなかそば) 蕎麦殻を挽き込んだ、黒っぽい蕎麦粉により製造された蕎麦。蕎麦の香りが強く、あまりつゆをつけずに食べる。長野県、近畿、山村でよく食べられる。つなぎに山芋などを使う。蕎麦の実を皮ごとひく製法の蕎麦に北海道の畠山製麺製(1926年開業、2022年8月末で製造終了)の「音威子府そば」があり、音威子府駅構内の常盤軒でも提供されていた(2021年2月閉店)。
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