著者の略歴
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著者のさと子は、1966年8月5日に静岡県榛原郡金谷町(現・島田市)に生まれる。先天性胆道閉鎖症は当時、不治の病と言われており、生後60日目に余命3ヶ月と医師より宣告されていたという。藁にもすがる思いで様々な病院を駆け回るも同じことを言われ、半ば諦めていたとき、親戚より日本大学板橋病院を紹介され、7ヶ月になったこの時期の手術は90%助からないと言われながらも手術を試みることとなった。この手術は成功するも、体力的にはあまり改善せず、その後4歳の頃、再度手術を試みる。 4歳の手術以降は体力も回復し、静岡県立天竜養護学校に1年遅れで入学。同学校付属の病棟に寝泊りし、「治療のための入院生活」ではなく「通学のための入院生活」を始めることとなる。さと子自身が記す日記は、小学1年生の4月18日から始まる。 小学6年生3学期以降、肝機能障害に伴う病状が重くなり始め、中学入学式は病床で迎えることとなってしまう。そして、1980年12月18日(中学1年生)、肝硬変によって14歳4ヶ月でこの世を去ることとなる。病状が重くなって以降は日記も滞りがちではあったが、中学1年生の6月18日までの日記が著書に記されている。また、死の直前である12月に入ってからも、手のふるえが止まれば年賀状を書くのだと語っていたという。
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