著者の生い立ちと人生についての真実の話 (1656)
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「マーガレット・キャヴェンディッシュ」の記事における「著者の生い立ちと人生についての真実の話 (1656)」の解説
マーガレット・キャヴェンディッシュは1656年、著作集である『空想の筆にて本物のように描かれし自然の絵』(Natures Pictures Drawn by Fancies Pencil to the Life)に、補遺として回想録である「著者の生い立ちと人生についての真実の話」 (A True Relation of my Birth, Breeding, and Life) を収録した。この作品は、宗教者ではない女性が英語で書いた自伝としてはイングランドで初めて刊行されたものである。マーガレットはこの自伝の中で、自分のことをメランコリーに陥りやすい性格だと記述している。王党派の騎兵指揮官としてイングランド内戦で目覚ましい業績をあげたのち、反逆者として議会派に処刑された兄チャールズ・ルーカスを含む、自らの家族に関する詳細な記録も含まれている。 マーガレットは33歳でこの自伝を書いたが、これについては文芸批評家の間で議論がある。自らのパブリックイメージが世間的には好ましからぬものと見なされているのに対抗するため、信頼性を確立してまともに自分を売り込めるようなイメージを作ろうとする試みだったのではないかという推測もある。マーガレットは、自分が元気なうちに口さがない人々の噂に対抗しておこうとして自伝を書いたのだと考えられている。
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