著書「三陸物語」補足
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2011年(平成23年)9月30日、春(5月2日)から夏(9月1日)にかけて毎日新聞に連載された記事「三陸物語」に加筆修正を施し、最新刊の著書「三陸物語」を出版。副題は「被災地に生きる人びとの記録」としている。「大津波が牙をむいて襲いかかり、人々の営みを刹那にして奪い去った2011年(平成23年)3月11日。廃墟と化した三陸海岸の夜空には、満天の星がきらめいていた。闇が深いほど星が輝きを増すように、累々たる死の傍らで光明を放つ命がある。これは、三陸の大地で出会った人々の『物語』である…」と、萩尾は、著書「三陸物語」の冒頭を書き出している。また、後書きでは「被災地には人の数だけ生と死が存在し、それが織りなす数多の『物語』があった。哀しみや怒りや不条理は広がり、傍らには人のぬくもりや営みが存在した…」と結んでいる。 毎日新聞の記事連載の方は、書籍「三陸物語」出版後も引き続き連載され、2012年(平成24年)3月の終了までに201回を数える長期連載となった。 2012年(平成24年)正月、萩尾は「岩手県の三陸の地で新年を迎えました。昨年の震災直後から、少年時代を過ごした釜石を拠点に取材を続けています。当年57歳のロートル記者でありますが、天に与えられし務めと思っております。春から夏の終わりまで書きためた連載が毎日新聞社より『三陸物語』のタイトルで出版されました。被災地で生きる人々の営みを記しました。春には『続・三陸物語』を出版予定です。」と自身の近況を語っている。
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