著書『いま宗教に何が起こっているのか』
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「島田裕巳」の記事における「著書『いま宗教に何が起こっているのか』」の解説
講談社から出した著書『いま宗教に何が起こっているのか』で「私たちは、オウム真理教の奇妙な行動にふれるたびに、その裏になにかが隠されていると考えてしまいがちだが、かれらの行動や主張はむしろ文字通りに受け取るべきではないだろうか」と擁護した。 このような姿勢について江川紹子が自宅を訪ねてインタビューしたところ、第一声は「オウムに興味ないもん」であった。江川紹子は「自分の発言の重みをどう考えているのか」と書いている。 また「教団とは信頼関係はないが、麻原との個人的関係はある。僕も悪い奴だとは思っていない。彼は夢想家。それにすがる人が出てきたので拡大した。(問題とされる点はあるが)麻原は関与してないと思う。彼の考えている通りに信者がやっているかというと、それは違う」と語った。これに対し江川は「問題があっても、悪いのは教祖の考えを反映できない下々の信者の責任であるというのでは、信者の発想と一緒」「宗教学者としての島田氏の致命傷」「教団の隅から隅までを把握し、自分の意思を反映させなければ気が済まない麻原教祖の性格、教団の最も重要な特徴を見誤っている」と書いている。 「オウムは半分僕を利用している」と分かっていながらオウム擁護の意図については「別にそういうことはない」「彼らはそう言っている、彼らはそう考えている、と書いているだけ」と主張した。江川は「これではオウムのPRに利用されるだけ」と書いている。
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