草下英明とは? わかりやすく解説

草下英明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 00:02 UTC 版)

草下 英明(くさか ひであき、1924年12月1日[1] - 1991年6月22日[1])は、日本科学解説者、科学ジャーナリスト

略歴

東京府(現・東京都)出身。立教大学経済学部卒業。1947年大成建設(旧大倉組)に入社した後、1948年から誠文堂新光社子供の科学」のち「科学画報」編集部、1952年には教育弘報社勤務、1953年から平凡社の編集部員、1956年から五島プラネタリウム解説員。

1957年に創設されたSFファングループ「宇宙塵」に、初期から参加。短編「カスティリョ・ゴメスの脚」が、のちに『宇宙塵傑作選〈1〉日本SFの軌跡』に収録されている。

1959年独立。「星のおじさん」 と呼ばれ、TBSテレビのクイズ番組『百万円Xクイズ』(1959)の司会、NHKの科学番組「四つの目」(1966 - ) の解説などテレビラジオに出演した。

科学解説者として多数の科学(取り分け天文学の)解説書を執筆。 "Curious George"(おさるのジョージ)シリーズで知られているドイツ生まれの絵本作家 H・A・レイFind the Constellations (邦題:『星座を見つけよう』)を翻訳した。同書は40年近く前に翻訳されて、今日もなお子どもたちに親しまれるロングセラーとなっている。 また、東西の文学で星が登場する記述を収集し考証を加え、『星の百科』 や 『星の文学・美術』 などで発表した。

1974年から1984年、鉱物採集家、コレクターのための情報誌『鉱物情報』を編集・刊行。

1991年、気管支喘息のため東京都目黒区の病院で66歳で死去した。

出演番組

主な著作

著書

  • 『宮沢賢治と星』(甲文社) 1953年
  • 『おぼえやすい星座教室』(誠文堂新光社) 1955年
  • 『天文・星空の散歩』(ダビイッド社) 1958年
  • 『宇宙のなぞを解いた人々』(さ・え・ら書房) 1966年
  • 『SF宇宙生物学講座』(早川書房) 1966年
  • 『星座の楽しみ』(社会思想社現代教養文庫) 1967年
  • 『火星めざして』(岩崎書店) 1968年
  • 『空想科学教室』(三一書房、高校生新書) 1968年
  • 『星座手帖』(藤井旭写真、社会思想社、現代教養文庫) 1969年
  • 『星の百科』(社会思想社、現代教養文庫) 1971年
  • 『星と星座』(保育社カラーブックス) 1971年
  • 『改訂 星座の楽しみ』(社会思想社、現代教養文庫) 1967年
  • 『宇宙と星のふしぎ』(小学館小学館入門百科シリーズ) 1974年
  • 『宇宙おもしろ科学』(KKベストセラーズ、ワニの豆本) 1977年
  • 『宇宙の事典 - 暗黒星雲からUFOまで、科学とSFのはざまを探る』(志水一夫共著、ごま書房ゴマブックス) 1978年[2]
  • 『星座の伝説』(保育社、カラーブックス) 1980年
  • 『科学なんでもQ&A - 天文学』(社会思想社、現代教養文庫) 1981年
  • 『科学なんでもQ&A - 地球』(社会思想社、現代教養文庫) 1982年
  • 『星の文学・美術』(れんが書房新社) 1982年
  • 『星の神話伝説集』(社会思想社、現代教養文庫) 1982年
  • 『星日記 - 私の昭和天文史 1924~84』(草思社) 1984年
  • 『新装版 宮沢賢治と星』(學藝書林) 1989年
    • 現代教養文庫のうち『星座の楽しみ』、『星座手帖』、『星の神話伝説集』は2000年に再版された。出版社の倒産後は、2004年に文元社から「教養ワイドコレクション」としてオン・デマンド出版された。

翻訳

寄稿

脚注

  1. ^ a b 草下 英明」『日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)』https://kotobank.jp/word/%E8%8D%89%E4%B8%8B%20%E8%8B%B1%E6%98%8Eコトバンクより2021年12月27日閲覧 
  2. ^ [1][リンク切れ]

関連項目

参考文献





固有名詞の分類


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