茨城CIE読書室/アメリカ文化センター(1947-1967)
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水戸市立図書館とは別に、水戸市は茨城軍政部民間情報教育局読書室(CIE読書室)の運営も行った。CIE読書室は、占領政策の一環として1947年(昭和22年)7月16日に茨城県商工会議所2階に設置され、CIEから送られてくる『ライフ』などの雑誌や洋書を中心に市の費用で購入した図書も含めて所蔵し、年中無休で9時から17時まで開館していた。他のCIE図書館とは異なり茨城CIE読書室にはアメリカ人職員はおらず、市職員2人が運営に当たった。 商工会議所の賃料が市にとって負担であったため、1947年(昭和22年)10月28日に水商の市立図書館へ移転し、11月24日には水戸市立三の丸小学校の土間を改造してそこに移転した。1949年(昭和24年)11月には三の丸小学校南東角に10坪(≒33.06m2)の図書室が建設され、文教地区にあることから学生を中心に1日100人超の来館者を集めた。1952年(昭和27年)5月にはGHQの廃止に伴い、東京アメリカ文化センター水戸分館に改称、拡張計画が持ち上がったこともあった中で実現しないまま1956年(昭和31年)4月1日に水戸市立図書館に統合されて消滅した。 しかし「アメリカ文化センター」という組織は存続し、市立図書館の一角にコーナーとして存置された。1958年(昭和33年)には「アメリカ読書室」に名称を改めたため、市立図書館の館頭には「水戸市立図書館」と「アメリカ読書室」の2つの看板が掛けられた。アメリカ読書室の蔵書は次第に古くなり、1960年(昭和35年)頃には利用者も少なくなり、1967年(昭和42年)には実質活動を停止した。
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