船、乗組員、物資
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 00:48 UTC 版)
「フランクリン遠征」の記事における「船、乗組員、物資」の解説
積載量378トン(ビルダーズ・オールド・メジャメント)のエレバスと、同331トンのテラーは、頑丈に造られており、最新式の装備を備えていた。エレバスの蒸気機関はロンドン・グリニッジ鉄道の、テラーの蒸気機関はおそらくロンドン・バーミンガム鉄道の製造だった。これらの機関により船は独力で時速7.4 km(4ノット)で航海できた。その他の先進技術としては、船首が鉄製の重いビームと板で補強されており、乗組員のためには室内スチーム暖房が付き、スクリューのプロペラや鉄製梯子は損傷防止のために覆いの中に退きこむことを可能とし、船の図書室には1,000冊以上の図書が収められ、3年間は持つ保存食あるいは缶詰食料が積まれた。この缶詰は安売りの提供者スティーブン・ゴールドナーが納めており、フランクリン隊が出発するちょうど7週間前の4月1日に注文を受けていた。ゴールドナーは大急ぎで注文された8,000個の缶詰を作ったが、後の検証では鉛のハンダが「厚く杜撰に施されており、溶けた蝋燭の蝋のように缶の内部表面に漏れていた」ことが分かった。 乗組員の大半はイギリス人であり、その多くは北イングランド人、少数がアイルランド人とスコットランド人だった。フランクリンとクロージャーを除けば、北極海に慣れた士官は軍医補1人とアイスマスター2人のみだった。
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